1+

 

うちなーぐち「挨拶編」「感情編」はいかがでしたか?

うちなーぐちは平安時代の古語を受け継いでいるという解釈もあり、
言葉を知ることでその国や地域の理解を深め、まだ知らなかった歴史や文化の扉を開くきっかけになるかもしれません。

うちなーぐちの特徴

標準語には「あいうえお」の5つの母音がありますが、
うちなーぐちでは「あいういう」の3音が母音になります。

ア段 イ段 ウ段 エ段 オ段
標準語 a i u e o
うちなーぐち a i u i u

 

例)こころ:kokoro
→くくる:kukuru

そしてkiをchiと発音します。
沖縄(okinawa)→うちなー(uchina)

一口に「うちなーぐち」と言っても
大きく「沖縄方言」「国頭方言」に分かれていると言われており、

国頭方言(くにがみほうげん)は沖縄島北部を指し、
沖縄方言は中部で話される方言を指すことが多いようです。

明確な線引きがあるわけではなく、様々な解釈が存在しています。

戦後には標準語とうちなーぐちが合わさった「うちなーやまとぐち」が話され始め、
沖縄の言葉やイントネーションを残しながらも、標準語に近い話し言葉が使われるようになりました。

現在、うちなーぐちを話せる方が少なくなり、
多くの方がうちなーぐちを残そうと取り組まれています。

今回はうちなーぐちから「ことわざ」と
筆者が独断で選んだ日常に使いたい言葉をご紹介します。

沖縄では古くから伝わる沖縄のことわざを「昔言葉」と言い、
大切な教えでもあることから「黄金言葉」(くがにくとぅば)とも言われます。

歴史を見てきた上で言葉を知ると、その重みや奥深さも増すのではないでしょうか。

ことわざ

◯イチャリバチョーデー
・行逢りば兄弟
一度会えばみんな兄弟姉妹。

◯アルヒィナァユナ
・在るひぃひなぁ言な
地位で人を判断してはいけない
その人の行いを見て判断しよう

◯キーヌマガエーチカーリシガ チュヌマガエーチカーラン
・木ぬ曲がえー使りーしが 人ぬ曲がえー使らん
木の曲がりを生かすことはできるが、曲がった人は使えない。

◯クゥトーワラリーシガ ジントーワララン
子とー笑らりーしが 銭とー笑らん
子供とは笑って暮らせるけれど、お金とはそのように暮らせません。

◯チムサーニカーギコーイン
・肝さーに容姿買いん
心が美しい人は立ち居振る舞いも美しく、綺麗に見える。
内面の美しさが大事である。

◯カタティサーネーウトゥウンジラン
・片手さーねー 音ー出じらん
片手で拍手ができないように、誰かと協力し、物事を進めることが大切。

◯クトゥバジンジケー
・言葉 銭つかえー
言葉はお金を使うように大事に使いなさい

似たことわざに

◯ヌチガタナーハンサリーティン クトゥバーハンサラン
抜ち刀ー外さりーてぃん 言葉ー外さらん
刀はよけることができても、言葉はよけられない。

 

言葉を知って使ってみる

沖縄の歴史をみると、古の頃より様々な文化との交流があり、
戦争という苦しく悲しい歴史がありました。

人と協力することの大切さ、
さらに「イチャリバチョーデー」という意識は
個と個を「仲間」や「知り合い」よりも、
もっと根本的なところで繋がる人間関係を伝えてもらっているように感じました。

さて、ここからは日常で使ってみて欲しい言葉を紹介します!
同じ言葉でも音が変われば感覚も変わるかもしれません。
「イライラする」を「ワジワジ」と言ってみてください。

「イライラ」という言葉で表現する時と「ワジワジ」と表現する時では
同じ気持ちでも少し感覚が違うのではないでしょうか。

ゆっくりと丁寧に、歴史や思いを教えていただく気持ちで
うちなーぐちに触れていきたいと思います。

うちなーぐち 暖かい言葉のエッセンス

トゥバル…ぼーっとする

ポッテカス…非常識だ!

アギジャビヨイ…なんてことだ!

ウリヒャー…びっくり

ニーブイカーブイ…眠くなってきた

アチコーコー…熱々

サーフーフー…ほろ酔い

アシハイミジハイ…一生懸命

ウッチェーヒッチェー…しょっちゅう

チバリヨ…がんばれ

ウムサン…嬉しい

カナサン…愛してる

チビラーサン…素晴らしい

いかがでしょうか「感情編」「挨拶編」に載せきれなかったのですが、
お伝えしたかった、心を掴むうちなーぐちを紹介させていただきました。

「ウムサン」「カナサン」「チビラーサン」は
3つ一緒に周りの方にも自分にも使っていきたいですね。

歴史や人々の思いがぎゅっと詰まったうちなーぐち。
ゆっくりと音を聞き、言葉を味わい、歴史を想う。

心に染み込ませるようにうちなーぐちを感じてみてください。

【筆者】
くぅみ
幼い頃より両親と沖縄旅行へ。
大人になってからは日帰りで関西から沖縄へ行くことも。
神戸女学院大学大学院卒
関西・関東でラジオパーソナリティとして活動中

 

参考文献

比嘉光龍 2015 「気持ちが伝わる! 沖縄語リアルフレーズBOOK」 研究社
内間 直仁 野原 三義 2006 「沖縄語辞典
」研究社
岡本尚文 普久原朝充 2019 「
沖縄島建築 建物の暮らしの記録と記憶」(株)トゥーヴァージンズ 

参考日時2021年3月2日

たびらいHP:https://www.tabirai.net/sightseeing/okinawa/info/about/history.aspx
参考日時2021年3月2日