旅立ちの季節

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春は出会いと別れの季節と言われます。

特に3月は「別れ」の季節と言ってもいいかもしれません。

そして、ここ伊平屋島にも例外なく「別れの季節」がやってきました。

沖縄本島から約41㎞離れた伊平屋島の前泊港では
この時季、フェリーでのお別れのシーンが良く見られます。
フェリーでのお別れはひときわ哀愁を誘うような気がします。

出航時間ぎりぎりまでお別れの言葉を交わし、
記念撮影をし、肩を抱き合い、握手をして別れを惜しむ姿が印象的です。

出航5分前。
名残惜しいですが、いよいよフェリーに乗らなければいけません。
甲板では見送られる人たちが次々に色とりどりの紙テープを投げます。
見送る人たちはそれをキャッチします。
その紙テープが切れないように、
できるだけ長く繋がっていられるように
慎重に握ったまま最後の言葉を交わしたり
手を振ったりと、とても温かい時間が流れます。

「元気でね」
「また会おうね」
「頑張ってね」

そんな言葉たちが飛び交います。

伊平屋島から春の出航の時

出航の時。
フェリーは少しずつ、でも確実に遠ざかっていきます。
1つ2つと紙テープがちぎれていきます。
それでも見えなくなるまで互いに大きく手を振り続けるのです。
遠くからでも自分のことが分かるように・・・

虹色の紙テープとみんなの笑顔。
離島ならではの「旅立ちの風景」は
きっとそれぞれの心にいつまでも残る思い出となっていることでしょう。

記者:叶雅美(伊平屋村)
奄美大島出身。
大学卒業後、田舎や島をフィールドに地域づくり事業に携わる。
2012年、沖縄県最北端の有人離島・伊平屋村へ移住。
観光コーディネーター・地域コーディネーターとして村の振興に関わる。

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