投稿日:2019.04.10

浜下り

旧暦の3月3日は「浜下り」の日。
女性のための伝統行事
浜下りは沖縄県や鹿児島県の奄美群島に伝わる女性のための伝統行事で
この日、手足を海水に浸して清めれば1年間健康に過ごせると言われています。
貝拾いや潮干狩り、魚釣りなどを楽しむ日
また、旧暦の3月3日は大潮にあたるので
貝拾いや潮干狩り、魚釣りなどを楽しむ日として心待ちにする人たちも大勢います。

今年の「浜下り」は新暦の4月7日(日)に行われました。
干潮に合わせてぞくぞくと海に繰り出します。
まだ少しひんやりする海水に足を浸し、
優しく頬を撫でる風を感じながらぐんぐん「イノー」(※注1)を歩いていきます。
遠くに聞こえる潮騒の音や鳥の鳴き声も心地よく、春の訪れを感じさせてくれました。

そして、足元を目を凝らしてよーく見てみると。。。
テラジャー width=
ありました!!
伊平屋島で「テラジャー」と呼ばれる巻貝です。
目が慣れてくると次から次に見つけることができます。

時々目にする小さな青い魚も目を楽しませてくれます♪

年1回の「浜下り」は1年間の健康を願い、
私たちに自然の豊かさと春の訪れを感じさせてくれる日。
これからも受け継いでいきたい伝統行事の1つです。

※注1:サンゴ礁に囲まれた浅い海。礁地。

記者:叶雅美(伊平屋村)
奄美大島出身。
大学卒業後、田舎や島をフィールドに地域づくり事業に携わる。
2012年、沖縄県最北端の有人離島・伊平屋村へ移住。
観光コーディネーター・地域コーディネーターとして村の振興に関わる。
伊平屋島の観光パンフレットはこちらから無料でお取り寄せできます
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