投稿日:2019.08.21

五感が目覚める異世界の旅 in ガンガラーの谷

皆さま、はいた~い!
OKINAWA41レポーターの滝田まなです!

先日、大学の友人と共に 『ガンガラーの谷ツアー』に参加いたしました。
(住所:沖縄県南城市玉城前川202)

ガンガラーの谷ツアーに友達と!

☆ガンガラーの谷とは?
数十万年前までは鍾乳洞だった場所が崩れてできた豊かな自然が残る亜熱帯の森。
(公式HP(http://www.gangala.com/)より引用)

それでは、いざ参りましょう!

『ガンガラーの谷ツアー』開始!鍾乳洞を抜けて大自然へ…

ガンガラーの谷へ!

ガンガラーの谷は天然の鍾乳洞で、天井も壁も全て『琉球石灰岩』からできているそうです。
琉球石灰岩はもともと珊瑚などからできており、
この土地はかつて海の中であったと言われています。

洞窟を抜けると、もはや異世界と思えてしまうほどの大自然が視界いっぱいに広がりました。

鍾乳洞を抜けると…

亜熱帯地域独特の木々や植物が生い茂り、思わず
「空気が美味しい!」と叫んでしまうほど壮大でした。

専属ガイドさんの案内のもと歩みを進めていくと…普段は見られない植物にも出会えました。

クワズイモ

「となりのトトロ」でトトロがさしていた傘のモデルになった、そう、あの葉っぱです。
『クワズイモ』という植物で、その名の通り食べられず、毒があります。
直接触る分には問題ないそうですが、
葉っぱをかじってしまうと2時間あまり、口の中がヒリヒリしてしまうそうです。

“世界最大の竹”や”歩くガジュマル”!?『ガンガラーの谷』の魅力が続々

そして、お次は世界最大の竹『ジャイアントバンブー』。

ジャイアントバンブー

原産地は我が国日本ではなく、お隣の台湾。
住民の方が持ち込み植樹したところ、こんなに大きくなったとか。
私がツーショットを撮影したタケノコ(?)はまだ子供の状態ですが、
一日に何と20~30センチも成長するそうです!!!生命の神秘を感じますよね!

さらに森の奥へと歩みを進めていくと、
大迫力の大きな大きなガジュマルが姿を現しました。
ガイドさんによると、こちらは『歩くガジュマル』だそうです。

歩くガジュマル

長い枝のようなものが、木から地面へ垂れ下がっています。
実は、これらは暑さでくたびれてしまった枝ではなく、ガジュマルの根っこなのです。
地面から栄養分を摂り入れ、栄養が枯渇したら枯れて…を繰り返し
現在は、川の方へと進行中だそうですよ。

ガジュマルは、古くから沖縄の火の精『キジムナー』が住み着いているとも伝えられております。
心の綺麗な人にはその姿が見えるみたいですね。

『イナグ洞』と『イキガ洞』

深い森のマイナスイオンを浴びながら、辿り着いたのは 『イナグ洞』 。
“イナグ”とは、うちなーぐち(沖縄の方言)で 「女性」を意味します。

母神 の看板があり、その奥の洞窟には女性の胸とお尻の形をした鍾乳石があるようですが、
安全面を懸念して立入禁止でした。
こちらを訪れると、良縁や安産祈願といったご利益に恵まれるそうですよー。

空のひらけた明るい森林から一変、深くて暗い洞窟に辿り着きました。

暗い洞窟

数多くの鍾乳石の下は、ゆらりゆらりと流れる川になっています。
大雨が降ると川の水が増水してしまい、電球をつけても流されてしまうそうです。

ランプに火をともして洞窟へ侵入

そのため、各グループで本物の火で灯されたランプを持って、中へ進んでいきました。
探検隊になった気分ですね。

この奥には 『イキガ洞』 がありました。
“イキガ”はイナグの対義語で、「男性」を意味します。
想像以上の暗闇で、写真を上手く撮影できませんでした…

ところで、なぜ 『 ガンガラーの谷 』という名前なのでしょうか?

(ガンガラー) の谷

かつてこの辺りには小高い丘があり、謎の岩穴が空いていました…と

続きをお話ししたいところですが、このお話はぜひ、ガイドさんから直接伺ってくださいね。

ジブリ感漂うトンネル

ジブリ感漂うトンネルを抜けていくと、その先には

神秘的なガジュマル

これまた大きくて、神秘的なガジュマルが佇んでいました。

こちらは樹齢150年ほど、まだまだ若手の 『大主(うふしゅ)ガジュマル』 。
ちなみに、県内には樹齢400年にもなるガジュマルもあるそうですよ。
存在を知りながらも、実際には拝見したことがないので、いつか必ずお目にかかりたいです!

『 ツリーテラス 』で”シーサーグモ”に遭遇!?

ツアーも後半に差し掛かり、高台の 『 ツリーテラス 』へ。
自身の視界のパノラマを、豊かな緑が埋め尽くします。

ツリーテラスから緑

蝉の声が忙しなく響き…さすが梅雨明けの沖縄、夏を感じます!

ツリーテラスから緑

下を覗いてみると、結構な高さがありました。高所が苦手な方は、ご注意ください!

眺めも風通しも最高なツリーテラスで一息ついていると、突然「シーサーグモです!!!」との声が。

シーサーグモと呼ばれる『チブサトゲクモ』

なんと、背中にシーサーの顔を背負ったような蜘蛛でした。
「作り物かな?」と思ってしまうほどのそっくりさん。
正式には 『チブサトゲグモ』というお名前だそうですよ。

日本人のルーツが眠る『武芸洞』

そして、最後にたどり着いたのは『武芸洞』 。

武芸洞

こちらでは、日本人のルーツであるとも言われている『港川人』の発掘作業が行われております。

日本人のルーツであるとも言われている『港川人』

ここ武芸洞は港川人発見場所から近く、付近には川も流れていることから
2007年より発掘調査の対象場所とされているそうです。

今後の調査によって、私たち日本人のルーツが明らかにされていくかもしれませんね。

自然の雄大さ、歴史の奥深さをご自身の肌で感じられる 『ガンガラーの谷 』。
ぜひ、足をお運びくださいね。

今回体験したツアーは大人気のため完全予約制です。また、ツアー利用以外で谷へ立ち入ることはできません。
料金等詳細は、公式HP(http://www.gangala.com/)をご確認ください☆

最後までご覧いただきありがとうございました!

レポーター:滝田 まな(たきた まな)
青森県八戸市出身 1998年生まれ
幼少期を過ごした沖縄県に移住を決め、琉球大学観光科学科に在学中。

【主な活動歴】
▷2018年 那覇市の観光親善大使「2018年那覇観光キャンペーンレディ」として活動。
▷2019年 ミス那覇OG団体「那覇観光アンバサダー」として活動。
那覇市観光審議委員を務める。