投稿日:2020.01.23

【現役観光学科ゼミ生 「神の島」へ観光レポ④】神の使いを食べてきた!? 久高島の沖縄伝統料理

こんにちは、OKINAWA41レポーターの喜納まいあです。
皆さんいらぶ~(エラブウミヘビ)を食べたことはございますか?

イラブーの燻製

いらぶ~はかつて高級な宮廷料理だったため、なかなか口にできるものでは無かったそうなのですが、現在沖縄にはいくつかのお店がいらぶ~を使った料理を提供しています。

私は今まで食べたことが無かったのですが、久高島はいらぶ~の特産地!いらぶ~汁いただいてきました。

久高島のいらぶ〜は神からの贈り物と言われ、「神の使い」とも言われています。
古来より有名だったいらぶ〜は琉球王府への献上品でもあり、中国からの冊封使にも振る舞われていたそうです。

久高島では一本一本手づかみでいらぶ〜漁が行われています。捕獲の瞬間見てみたい!
手づかみで行うのは ”人間の力で及ぶ分だけいただく” という意味合いがあるそうです。
久高島の漁師が今もいらぶ~を尊敬しているのを感じます。
またいらぶ〜の毒はハブの約70倍だとか!噛まれたら大変ですが、普段は温厚な性格のようです。
ということで、早速いらぶ~を実食。

イラブー汁を実食

美味しい!
革もぷるんぷるんで骨までやわらかく、魚のような鶏肉のような味!
そしてスモーキーな香り。
どうしてスモーキーか?
久高島のいらぶ~は伝統的な燻製方法を行っております。
ちゃっかり燻製小屋も見学してきました。

イラブーの燻製小屋
燻製小屋△

イラブーの燻製小屋
燻製を行う場所は煙の香りが漂います。

小屋の裏の籠にいらぶ~を溜めて、籠いっぱいになると1週間ほどかけて燻製にするそうです。いらぶ~がいるとこ見たかったな~。

イラブーの殻
↑近くにいらぶ〜の殻が落ちていました。

いらぶ~には滋養強壮、疲労回復の効果、発汗作用、血液の浄化作用があると言われています。
待合所で帰りのフェリーを待っていると久高のおじぃが私たちに話しかけてくれました。「いらぶ~を食べると子どもが5人できるよ~」
とのこと、いらぶ~の効能には子沢山も?(笑)
そんな久高のおじぃは93歳になったらしい!元気なおじぃ93歳に見えない。やっぱり久高のいらぶ~には元気になれる要素が沢山あるのかも知れません!

いらぶ~を食べるために久高島に行く価値があるくらい、“いらぶ~”には美味しさ、効能、歴史が詰まっていました!
神の使い“いらぶ~”一度はぜひ食べてみてください。

レポーター:喜納舞杏(きな まいあ)
沖縄県沖縄市出身
1998年生まれ
琉球大学 観光産業科学部 
観光科学科 観光政策ゼミ

【主な活動暦】
2017年
▷女子大生にコザの魅力をSNS #コザに恋して で発信。クラウドファンディングでポスターを作成する。
2018年
▷10月〜12月
シンガポールの沖縄県事務所にインターンシップ。トビタテ留学Japan9期生。
2019年
▷2019年度泡盛の女王に選ばれ、4月から活動中。