【うちなーぐち】-挨拶編-言葉を学べば世界の色は鮮やかに

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「うちなーぐち」とは

うちなー=沖縄 ぐち=口

「沖縄の言葉」という意味で、方言とされたり、
沖縄で独自に発達した言語という見解もあります。

沖縄在住の方に「うちなーぐち」を聞いてみたところ、

「おじぃ・おばぁと住んでいないと分からない」
「2世代後にはなくなってしまうかも」
「50代後半ですが、僕にもよくわかりません」

という声を耳にしました。

ユネスコ消滅危機言語に

そうした背景も受け、
うちなーぐちはユネスコ消滅危機言語に認定されています。

一方、SNSやブログ、YouTubeなどを調べてみると
丁寧な解説や、動画などを沢山見る事ができます。

以前インタビューに応えてくださった
Nanaironoteさんも「うちなーぐち」を残そうと活動されている方々のお一人。今や沢山の方々が「うちなーぐち」を残そうと頑張っておられます。

「うちなーぐち」を知って、
その温かみや、音の不思議さ・魅力に触れてみてください。

挨拶してみよう!

メンソーレ

沖縄に来て一番最初に目にする言葉なのではないでしょうか。
意味は「いらっしゃい!」「ようこそ」

語源を調べてみると、
日本語の古い言葉「参り召しおわれ」や「参り候え」とされています。

さらに調べてみると「メンソーレ」が広く普及したのにはストーリーが!

時は1972年、沖縄国際海洋博覧会を開催するにあたり、
客人をその土地の言葉で迎えたい、PRしたいと、
沖縄らしいお出迎えの言葉が議論されたとのことです。

そこで選ばれたのが「メンソーレ」
敬語は「イメンセービレー」との意見もあったとか。

このような経緯を経て「メンソーレ」は沖縄を代表するフレーズになったそうです。

イメンセービレー

イメンセービレー:おいでになる
イメンシェービリとも。

【メンソーレ】が「いらっしゃい!」と言う感じなら
【イメンシェービリ】は「いらっしゃいませ」「ようこそおいでくださいました」と丁寧な表現です。

ハイサイ・ハイタイ

こちらは「こんにちは」という意味。
朝・昼・夜と時間を区別せず使われる挨拶の言葉。
英語のHiやHelloに近いニュアンス。

男性はハイサイ
女性はハイタイ

目上の方には使わないとする事もあるようです。
まずは友人や親しい方に挨拶する時に使ってみてくださいね!

グスヨー チューウガナビラ

こちらはハイサイ・ハイタイに続けて

「ハイサイ!グスヨー チューウガナビラ」

グスヨー:皆さん
チュー:今日
ウガナビラ:お目にかかる・拝む

こんにちは。みんな元気?という意味で使われます。

「皆さん・みんな」という言葉は他にもウマンチュとも。
グスヨー は主に挨拶言葉として使われるのに対し

ウマンチュは「ウマンチュ広場」など
みんなの〜というニュアンス。

礼の言葉

ニフェーデービル

「ありがとうございます」の意。

ニフェード:ありがとう
デービル:丁寧語

ニフェーデービタン:ありがとうございました。

グフリーサビタン

どういたしましての意。

グフリーサビラ:失礼します

グ:御
フリー:無礼
サビラ:しました

グフリーサビタン、マタヤーサイ
失礼しました。またお会いしましょう。

お別れの時に言葉を添えてみましょう。

他にも
カフーシという言葉があり、
カフーシロー:ありがとうね。

カフー:幸運や果報
シ:心・志

カフーアラシミソーリ:幸せでありますように・幸せが訪れますように
沖縄の暖かさを感じる言葉です。

 

ウニゲーサビラ

お願いしますの意。

何かお願いする時に丁寧に伝える時に使います。
「よろしく」を付けるなら

ユタサルグトゥ ウニゲーサビラ(丁寧)
ユタシク ウニゲーサビラ(ややフランク)

ワッサイビーン

ごめん!の意。

もう少し丁寧に言いたい時は
ワッサイビータン:ごめんなさい、すみません
こちらを使いましょう。

 

言葉を知って息づく文化に触れる

今回は挨拶やお礼などに使えるウチナーグチを10個お届けしました。

・メンソーレ

・イメンセービレー

・ハイサイ・ハイタイ

・グスヨー チューウガナビラ

・ニフェーデービル

・グフリーサビタン

・カフーシ

・ウニゲーサビラ

・ユタサルグトゥ・ユタシク

・ワッサイビーン

言葉に触れ 学ぶ

心に残る言葉はあったでしょうか。
言葉にはその土地に住む方の世界の見方が込められているのでしょうね。

筆者が子供の頃、近所のお姉さん(当時大学生)に遊んでもらっていた時、
ふとお姉さんが「言葉は世界を見る窓だからね、注意深くその言葉を眺めてごらん」
「歴史が見えるよ、生きてきた人の呼吸まで見えるんだよ」
「色の名前を知れば見えなかった色さえ見えてくる」

と話してくれたことがあります。
後にお姉さんが言語学を学ばれていたと知ったのですが、
幼いながらに教えてもらったこの言葉は今でも私の宝物です。

言葉に触れる時、耳を傾け、味わって、全身で感じてみる。
今回の執筆も大切な言葉を出来る限り丁寧に調べてみましたが
至らぬ点も多いかと思います。
沖縄の歴史は深く、まだまだ学ぶべき事が多いことを
改めて気づかせて頂きました。

このシリーズはもう少し続きます。
皆さんもぜひ「言葉」から世界の窓を開いてみてください!

【筆者】
くぅみ :中村久美子
幼い頃より両親と沖縄旅行へ。
大人になってからは日帰りで関西から沖縄へ行くことも。
神戸女学院大学大学院卒
関西・関東でラジオパーソナリティとして活動中

参考文献

比嘉光龍 2015 「気持ちが伝わる! 沖縄語リアルフレーズBOOK」 研究社
内間 直仁 野原 三義 2006 「沖縄語辞典
」研究社

琉球新報Style
めんそーれは「造語」だった? マブイロードを歩くVol.1
記事発行年:URL:https://ryukyushimpo.jp/style/article/mabuiroad-vol1.html
参考日時2021年1月25日

みんなのうちなーぐち辞典 NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/special_contents/okinawa/
参考日時2021年1月25日

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