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琉球芸能のゆかり#3 無料の三線クラブ?!読谷村の子供たちを繋ぐ沖縄の音楽

沖縄の生活の中に欠かせない音。
その音を聞く機会は多いけれど、弾ける人は意外に少ないですよね。

…そう、三線のことです!
沖縄の人なら弾けるでしょ?なんて言われたことがある人もいるのではないでしょうか笑
エイサー、民謡、古典音楽、ポップスとの融合、時代と共に活躍するジャンルは多岐に渡りますが、
その音色は昔から鳴り止むことはなかった沖縄の生活に欠かせない音です。

そのような沖縄を代表する楽器「三線」が気軽に始められる活動が読谷村にあります。

その名も「赤犬子子ども三線クラブ」
→名前の由来についてはこの記事をチェック!

【琉球芸能のゆかり#1】三線の棹ってなんの木?三線の発祥に迫る?!

毎週土曜日の10時から1時間程度のレッスンを行なっており、読谷村内に通う小中学生なら誰でも応募、始めることができます。(人数制限あり)

(Dクラスの様子)
DクラスからAクラスまで、レベル別でクラスが分けられているので、初めての人も上達したい人もみっちり学ぶことができます。
実は、私が三線を始めたのもこのクラブに応募したことがきっかけでした。
このクラブで三線の楽しさを感じることができ、十数年経った今でも三線を続けているため、本当に感謝しています^^

友達と和気あいあいとしながら三線に触れることができるのもこのクラブの魅力の一つです。

おしゃべりしすぎて注意されたり、慣れない正座に踏ん張りながらも、子供たちは工工四を必死に目で追いかけながら、小さい指で三線を元気いっぱいに弾き鳴らします。

前半頑張ったらちょっと休憩。
子供たちに三線を始めたきっかけを伺ってみると、「おじいちゃんがやってたからー!」「お母
さんにやってみたらって言われたー!」と元気な返答が。(^^)
そうなのです。私の時も母が勧めてくれたように、始めるキッカケはなんだっていいのです。
三線を始めたいと思わせてくれる環境に、小さい頃から身を置けていたありがたさに気づきました。

そして後半のレッスン再開♪

「先生、弦がゆるゆるになっちゃった~!」
「どこ弾いてるか分からんくなった!!」
とレッスン中も子供たちから先生にたくさんの声が届きます。

ですが、さすがは先生!実際に演奏者として活動してきたベテランばかりなので
「もう一回ここから弾いてみようか」
と優しく指導してくれます。

根気強く教えてくださるので、大体の子供たちが、Dクラスでも工工四が読めるようになり、簡単な曲を少し弾けるようになるまで上達します!

「毎日、練習しているよ~」「難しいけど楽しいよ!」と話す生徒も。
指遣いもスムーズで、歌も大きな声で歌っていました。

(Dクラス:たくさん書き込みがされた工工四)

(Aクラス:舞踊曲 四つ竹の工工四)

Aクラスになると、練習する曲も難しくなっていきます。
主に舞踊曲に取り組み、地謡(じうた)の育成を行なっています。

暗譜することはもちろん、踊り手がちゃんと踊れるような伴奏者としての力が必要になってくるため、難しい部分もありますが、舞台で活躍できるチャンスが増えてきます。

実際に、「子ども芸能祭」と称された子供たちだけでつくる舞台も年に一度行われており、読谷村の一大イベントでもある「読谷村まつり」の舞台にも赤犬子三線クラブの生徒たちが出演しています。
頑張った分だけ、演奏する機会もちゃんと用意されている。
この一連の流れが、生徒たちのやる気を継続させたり、成長の後押しをしているのかもしれません。

今回の取材を通して、このような取り組みがもっと広がると沖縄の若い人たちがより三線を身近に感じ、弾いてもらえる機会が増えるのではないかと思いました。

赤犬子子ども三線クラブは、村内の三線の先生方や、読谷村文化センターなど、様々な人たちの協力と伝統継承への強い想いが合わさり、続いている活動です。

そのおかげで、受講料は無料、子供たちが伸び伸びと学習できる環境を提供することができています。

また、実は三線以外にも箏、太鼓のレッスンも行なっており、子供たちは小さな頃から沖縄の音楽に触れることができているのです。
このような取り組みは決して簡単に行えるものではありませんが、読谷村だけでなく、沖縄県内各地で子供たちが三線や沖縄の芸能を体感する機会が増えていくと、より良い伝統継承につながるのではないかと感じました。

このような活動が多くの方たちに伝わり、注目、評価されることで、これからも読谷村で育っていく子供達が、このクラブを通して沖縄の音楽を感じていくと同時に、活動の発展を心から願い、クラブ出身者として、私ももっと活動していきたいと感じました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

《赤犬子子ども三線・箏・太鼓クラブへの問い合わせ》
場所:読谷村文化センター
TEL:098ー982ー9292(火曜日はお休み)

《Writer Profile》
照屋 綺恵(てるや きえ/TERUYA KIE)
沖縄県立芸術大学 琉球芸能専攻 2年次 / 琉球古典音楽三線 /
三線×箏からなるユニット「Re:finesse ~リフィネス~」で活動中。
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