投稿日:2023.11.01

沖縄市の魅力

皆さん、こんにちは。しばらくコラム記事を休載いたしておりましたが、本年から再開させて頂く事になりました。沖縄県における様々な魅力や歴史などを、皆様にお伝えさせて頂 けたらと思っておりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

沖縄市の概要

今回は「沖縄市」についてお伝えさせて頂きます。沖縄市(おきなわし)は、沖縄本島のまん中より少し南側にあり、49平方km の広さがあります。一年を通して暖かな気候に恵まれており、1974年コザ市と美里村が合併して沖縄市は誕生しました。現在の沖縄市の人口は約 14万人で、沖縄では那覇市の次に大きな市になります。沖縄市の市章は、沖縄市の「お」をデザインしたもので、3 つの円(えん)をガッチリ組合せ、市民の調和、希望、平和を表しています。

沖縄市の市章

エイサーのまち

全島エイサー大会(広報おきなわより)
全島エイサー大会(広報おきなわより)

沖縄市は「エイサーのまち宣言」をされています。そのエイサーの起源については、未だ決定的な説は確立していない特殊な性格を持つ伝統芸能の一つです。時は1603年から1608 年、当時の第二尚氏の尚寧王の知遇を得た浄土宗の袋中上人が、本土の盆踊りとして 踊りながら仏典を唱える「念仏踊り」を伝え、それが沖縄独特の念仏踊りの形態であるエイサーへと発展したとする説が有力であります。

また、現行「沖縄全島エイサーまつり」の前 全島エイサー大会(広報おきなわより) 沖縄市の前身である「コザ市・エイサーコンクール」が 1956 年に開催され、隊形や技、 構成人数、衣装等、それぞれ工夫を凝らし競い合ったそうです。この頃から、各地域のエイサーが”魅せる”エイサー に徐々に変化し、現行のエイサーの衣装やまつりでの隊形作りの原型になりました。しかし、地域によって、美的価値の違うエイサーに優劣の差をつけるのには限界があるため、コンクールは廃止され、1977 年からは「沖縄全島エイサーまつり」として開催されるようになりました。コザミュージックタウン内には「エイサー会館」が併設されており、エイサーの今・昔を知り、体験して楽しむことができますので、ぜひ足を運んでみてください。

知花花織

知花花織の製品(広報おきなわより)

伝統工芸品としては、旧美里村や登川 地域に伝わる織物「知花花織(ちばなは なおり)」が、平成24年に国の伝統的工芸品として指定されています。晴れの日も雨の日もずっと楽しい沖縄県唯一の本格的動物園の「沖縄こどもの国」では、ホワイトライオンなどが 飼育されており、人気のスポットでもあります。

市の東側、泡瀬干潟(あわせひがた)には海辺の動植物がたくさん生息しています。マングローブ林には、さまざまな水鳥たちがあつまり、バードウォッチングのポイントになっています。

また、現在、東部海浜開発事業が進められており、県内最 大級となる900mの人工ビーチの暫定提供に向け取り組んでいるそうです。事業の早期実現が、とても楽しみですね。桑江市長様のお話しでは、民謡からロックやジャズまで様々な音楽や芸能文化が進化しながら共存する“音楽のまち”とのことです。また、50か国以上の国や地域の外国人が暮らす国際色豊かな町でもあります。さらに、Uターン率が高いのも沖縄市の魅力であります。皆さんもぜひ観光などで沖縄市にもお越し頂けたらと思います。

取材後の記念写真:左から桑江市長、尚満喜氏、尚衛氏(第二尚氏23代当主)