☆離島暮らしはあら楽し♪多良間島ライフのススメ☆

　みなさまこんにちは♪
沖縄は例年より遅めの梅雨入りを迎えておりますが、お元気でお過ごしでしょうか？
例年、この時期は多良間もさすがにジメジメと蒸し暑い日々が続くのですが、今年は梅雨が早めに終わるかもしれない！？というニュースに一喜一憂している私あっきーであります（笑）。

　梅雨が明けたら待望の夏本番！！というところですが・・・沖縄にはやっかいな「台風」というものが毎年襲来いたします。毎年停電したり物資が止まったりなど、中々ドキドキハラハラな離島ライフを送っている私ですが、実際に４年も住むと、ちょっとしたトラブルや不便にも慣れるもの。そこで今回は、多良間島での生活の中で私が意識して「楽しんでいること」をお伝えしたいと思います！

【多良間ライフの楽しみ方①　少しくらいの「不便」は面白がってしまおう♪】

私の住む多良間島は、沖縄本島から南へ約345km、宮古島と石垣島に挟まれた小さな小さな可愛い島です。沖縄本島からのアクセスはもちろん、実家の横浜へ帰省する時や内地に出張に行くときは、基本的に飛行機にたくさん乗らなくてはいけません。那覇に出るだけでも「多良間～宮古」「宮古～那覇」と、２本の飛行機に乗るのですが、長く住んでいればもう慣れたもので、内地の「電車」の感覚で飛行機を利用している感じです（笑）。

　那覇からさらに実家の横浜に帰るのには、「那覇～羽田」と、１日に３本の飛行機に乗ることになるのですが、最初は帰省のたびにぐったりしていた私も、今や「電車を乗り継ぐ感覚」で飛行機に搭乗。各乗り継ぎ空港での時間のつぶし方や乗り継ぎ時間の計算などはもうお手のもの。しょっちゅう乗っている路線では、到着した飛行機が何番ゲートに到着するのかという予想も出来るようになりました（これが結構当たります（笑）。内地に居た頃は電車や新幹線での旅が好きだったのですが、移住してからはもっぱら飛行機ラブ。島の皆様には「一日で３本飛行機乗って実家帰るの大変ね～！！」とよく言われるのですが、実のところ楽しんでいます♪内地への出張も、最初の頃は、「飛行機の乗り継ぎ考えるの大変～～～（汗）」だったのですが、今となってはパズルをあてはめるように旅程を組めるようになりました！これも才能♪

そして、多良間島に住んでいます、というとかなりの確率で聞かれることがもう一つ。
「デパートとかコンビニとかないと、色々と不便じゃない？」

　…不便じゃないです（笑）。強がりではなくて本当です。

　内地で仕事をしていた頃は、出勤の際に職場の最寄り駅のコンビニでカフェラテを買って出勤、昼ごはんの時にもおやつを買いにコンビニへ♪という生活が当たり前だった私ですが、コンビニのない多良間に来て困ったかと言うと、そうでもないんですよね。
　「ないものはない」、「なければ、ない。でいいじゃない♪」という感覚で過ごしていると、いかに過去の自分が内地で無意識にコンビニにお金を落としていたか…その中には本当に必要ではないものもあったかもしれない…と思うと、そっちの方が恐ろしいです（笑）。毎日カフェラテを飲めなかったって命にかかわるわけじゃないし、生活に必要なものはスーパーや通信販売でいくらでも手に入ります。「今まであったものを無くして生活する」、って、意外と出来るものなんだなぁとしみじみ思う今日この頃だったりします。

デパートやコンビニはないけど…徒歩５分で海です！とか、地域おこし協力隊時代は、出勤前に友人とシュノーケリング！とか、そっちの方が個人的に「心が豊か」になれる気がして気に入っています。デパートやコンビニは那覇や内地に行けばたくさんあるし、それよりも、そういったものが「ない」生活を思いっきり楽しんでしまおう！というのが、私の信条です。こんな生活を私はかなり気に入ってるんですよ♪

【多良間ライフの楽しみ方②　ご近所づきあいは適度に無理なく】

　島に限らず、田舎に住むと必ずと言って出てくるのが「ご近所関係」ですよね！私も、移住する前に何度か足を運んでいたので、島の雰囲気はなんとなく分かっていたのであまり心配はしていなかったのですが、こちらは正直なところ、少し慣れるまでには時間がかかりました。

　最初は「地域おこし協力隊」として移住をしたので、地域の皆様にお会いした時も、「あっきーさんは何してる？」と聞かれた時に、「役場の〇〇課にいて、地域おこし協力隊してます！」と自信を持って自己紹介をすることが出来たのですが、協力隊を卒業すると、「地域おこし協力隊のあっきー」ではなく、単なる「多良間村民のあっきー」が出来上がります。そんな時に集落の皆様に、「今あっきーさん何してるん？」と聞かれると、色々説明が大変です（笑）。一部の方にはいまだに協力隊だと思われていたことが先日発覚し、しっかり訂正をしておきました（笑）。

　 地域おこし協力隊時代は、「協力隊だから」ということで色々と地域の皆様にも良くして頂いていたところもあるのですが（もちろん私からも地域の活動に参加をして交流していましたが）、今現在は、「多良間島で何かの仕事をしているあっきー」個人として、地域の皆様と関わっている意識があります。ただ幸いなことに、まったく人見知りをしないこの性格と、集落の皆様の温かさで、おおむね多良間の皆様とは良好な関係を築けていると自負しています！

　例えば先日も、島で大きな豊年祭があったのですが、仕事の合間を縫って準備のお手伝いに駆け付けると、「あっきーさん遅いさ～、本当は朝５時集合だったよ～（笑）」と言いながらも、お手伝いの輪に入れてくださるねーねーたちの優しさに嬉しくなり。休憩時間には、「あっきーさん『多良間式そうめん』まだ食べたことないさ～？」と、魚の出汁（身も入っている）がしっかり出ているめんつゆで食べる、美味しいそうめんを勧めてくれ、これまた美味しさに感激。
　田舎や離島の人間関係は怖い、と思う方もいらっしゃると思いますが、多良間の皆様はこちらから飛び込んでいけば優しく、時に面白く受け止めてくれる皆様が多いんですよ♪

ちなみに、この「集落のお手伝い」は、強制ではもちろんありません。私も協力隊時代には、行事が出張にかぶってしまうことも多々あり、申し訳ないなと思っていたのですが、「あっきーさんの仕事も大事だし、今度来てくれればいいよ～」というスタンスで皆様いて下さるので、とても居心地が良いです♪そんな「ご近所づきあい」なので、私も行けるときは出来る限りお手伝いに行き、その後みんなで楽しいお酒を飲む、という、気楽にも素敵な毎日を送っています。
離島のご近所づきあいは、気楽に、ほどほどに、楽しく！が基本です♪

【多良間ライフの楽しみ方③　トラブルには日頃からの準備で乗り切る】

　沖縄の離島でのトラブル、と言えば皆さん真っ先に思い浮かぶのは「台風」ですよね！私も協力隊に着任して島に赴任した瞬間に、「明日から台風来るらしいよ～」と、役場の方に言われ、なんて悪運が強いんだろうと、手伝いで来てくれていた母と一緒に戦々恐々としていた懐かしい思い出があります。ちなみにその時は思ったほどの台風ではなく命拾い（？）しました。

　その際に、役場の先輩にあたる方が、「私、あっきーさんの家の向かいの団地に住んでるから！何か困ったことがあったら夜でもいいし電話してね！」とおっしゃって下さったことが、赴任したばかりの身にはとてもありがたく、島の人の温かさを感じた瞬間でもありました。

それから月日は流れ、今年の９月で多良間に移住してから５年目に入ります。赴任したのが台風シーズン終わりかけの９月だったので、初年度はそれ以降は大きな台風トラブルを経験することなく済んだのですが、次年度から離島の洗礼を受けることになりました（汗）。

　協力隊２年目の９月上旬に、出張で長野県に行くことになっていた私。予定では９月頭に島を出て向かう予定だったのですが、出張の一週間前になって暗雲が垂れ込めてきます…。

「あっきーさん、出発は９月アタマだっけ？大型台風来るよ・・・」

・・・え（汗）。

　その後がもう戦場でした。台風の予想経路を調べたところ、私が島を出る日にドンピシャで多良間島に接近するではないですか！！どうしようどうしようと焦る私に、周りの皆様が、「前日か前々日の飛行機取って早めに出たほうがいいよ！」と。
　焦って飛行機を検索したところ、皆さん考えることは同じで・・・軒並みキャンセル待ちか残席僅か・・・その中をかいくぐってやっと、台風接近予定日２日前のチケットを取り直すというミッションを完了しました（もちろん出張先の宿泊も全部取り直しです（泣）。
　
　この時は、無事に飛行機が飛んで出張に行くことが出来たのですが、なぜかその後も私の出張予定があるとその近辺の日にちで台風が接近するように・・・。職場の皆様には「台風を呼ぶ女」と冗談で呼ばれ、「まーたあっきーさんが呼んだ？（笑）気を付けて行って来て～」と慣れたもの。かくいう私も台風で予定が変更になることに慣れっこになってしまい、ちょっとでも台風のうわさを耳にしたらあらかじめ出張前日の飛行機と宿を早めに抑えるようになりました。
事前準備は、とっても大事ですね！！
でもどなたか、「台風を呼んでしまう体質」を改善する方法がありましたら教えてください（笑）。

そして、実際に台風の洗礼を受けた協力隊３年目。暴風警報が発令されると、村内は外出禁止令が出て、もちろん職場も休みです。「どれだけ風強いのかな・・・」と、興味本位でドアを開けようとした私は、暴風で勢いよく閉まったドアにあおられるという洗礼を受けたので、大人しく家で過ごすことにしました（汗）。
しばらくして、「停電」！！！キターーーー！！！
でも今回は安心なんです！あらかじめ電子機器類はばっちり充電＆モバイルバッテリーもフル充電にしてあった私。さらに、電子レンジが使えなくなることを見越して、ガスで調理できる食材を多めにストックしてあったのです（もちろん先輩のアドバイス故です）。これがあれば、最大で１日半ぐらいの停電は何のその（やることがなさ過ぎて寝るしかないのですが（笑）。結局、台風は半日と少しで過ぎ去りましたが、準備の大切さを改めて実感した日でした。

今回は、多良間ライフをエンジョイするために私が日々心掛けていることをお伝えしましたが、いかがだったでしょうか？不便・大変、と思われているようなことも、自分の心がけや準備次第でいくらでも「楽しんじゃおう♪」という気持ちになれる、ということが伝わりましたら嬉しく思います。
皆様も是非機会があれば、「多良間ライフ」を体験しにいらしてくださいね♪