☆それってひそかに沖縄仕様!?多良間でびっくりうちなー3不思議☆
みなさまこんにちは!立秋はとうに過ぎましたが、内地とはまた違う沖縄の陽射しが今さら本気を出し始めて、日焼け止めの供給が追いつかない毎日のあっきーです(笑)。
実は先日、多良間に来られたお客様が、車の前をスイスイと横切り、道路をふさぐヤギたちを見て、「これって沖縄(離島)では普通なんですか!?」と驚かれていたのですが、そのリアクション…とっても分かります!かくいう私自身も、移住してしばらくの間は「え、沖縄ってそういうものなの??」と、カルチャーショックを受けることが多々ありました。
観光ではあまり気づかないけれど、生活の中でじわじわ効いてくる「沖縄ならでは」の不思議。今回はそんな、「ひそかに沖縄(&離島)仕様」な出来事を、多良間でのエピソードを交えながらご紹介したいと思います!

【ひそかに沖縄仕様?① 多良間では「ヤギ様優先?」少し変わった交通ルール】
島内をドライブしていると、普通にヤギが「道路のど真ん中」をお散歩していることがあります。車が来てもまったく動じず、道路の真ん中を堂々と横断し、中には車の前に居座るツワモノも(笑)。同じような光景は奈良に旅行に行った際に、「鹿さん」が赤信号を堂々と横断しているところを見たことがあるのですが、まさに「鹿さんの多良間版」です。
奈良の鹿さんたちは「神様のお使い」と言われ、大事にされているのですが、ここ多良間でも「神様のお使い」までは言いすぎですが、島の人たちが「ヤギ様」を大切にしていることが分かります。その証拠に、ヤギが車の前にいても、クラクションを鳴らしたり急かしたりせず、静かにヤギが通り過ぎるのを待っています。まさに「ヤギ様優先」の交通ルール!都会では考えられない光景ですが、これも沖縄離島ならではの、のんびり時間の流れを感じられる瞬間です。
実は先ほども用事があって島内を車で巡ってきたのですが、途中の道で見事に「ヤギ様」がどどん!と鎮座。細い道なので避けるわけにもいかず、写真を撮りながら忍耐強く待つこと3分。空気を察してくださったのか、道路わきの草むらへと移動してくださいました(笑)。以前も内地の友人を乗せて「ヤギ道(と私が呼んでいる)」を走っていた際、3匹のヤギ様たちが私たちの行く手のど真ん中に。友人は最初びっくりしていましたが、「ほんとにヤギが道路をふさぐんだ!」と珍しがり、何枚も写真を撮影。思いがけず「沖縄の離島らしい瞬間」を共有することが出来ました。※ちなみにこのヤギ様たちはなかなかどいて下さらなかったです(笑)


多良間の暗黙の交通ルールとして、「集落内と細い道は時速20km以下で走行する」ということがあるのですが、これもまた「ヤギ様」を含む、島民の皆様の安全を守るために必要なことなのです。集落内は小さい子供たちや犬・猫などが急に飛び出してくることも多く、細い道では今のように「ヤギ様」が横断されることも日常茶飯事。島民だけでなく島の全ての人・動物たちのために優しい交通ルールとなっております。
ちなみに余談ですが、島をぐるっと一周する「一周道路」は、制限速度は50kmになっていますが、それ以下で走行する島民の皆様がほとんど。これもまた同じく「安全第一」のための暗黙のルールになっているんです。以前、一周道路を通って空港へ向かっていた時(私の車は時速40km)、後ろから同じく空港に向かっているだろうレンタカーが来たのですが、おそらく「島民の車なのに遅いなぁ」という気持ちだったのでしょうね。ちょっと車間を詰められて、暗に「早く~~~」と言う感じで、少しびっくりしたことがあります。
私は、よっぽど急いでいる時でなければ、少し遅めの車があっても(おじぃの安全運転軽トラなど)「ま、いっか♪」と、のんびりドライブを楽しむようにしています。観光でいらした方も、ぜひ“のんびりスピード”で走ってみてください。ヤギや子どもたちとの思わぬ出会いが、旅のいい思い出になるかもしれませんよ。

【ひそかに沖縄仕様?② 「~しようね~」って、そういう意味!?】
沖縄の言葉(うちなーぐち・たらまふつ)は、内地の皆様から見ても独特だという話をよく聞きます。私は父親が関西出身だったこともあり、関西弁にはある程度の適応能力(笑)があるのですが、「うちなーぐち」は流石に初体験。多良間に移住してからも、島の友人たちとの会話の中で何回か行き違いがあった言葉がいくつかあります。
例えば、飲み会やイベントなどで、「じゃぁ何時に〇〇集合ね!」と私が言ったとします。
友達A 「暑いから車で行こうね~」
あっきー (え!?Aさんが私を車で乗っけて行ってくれるの?)
友達A 「あっきー、今、内心ちょっと勘違いしたさ~?笑」
・・・んんんんんん??????
「○○しようね~」って、私に「一緒に〇〇しよう」って、誘っているんじゃないの??
はい、めちゃめちゃ勘違いしました(笑)。
沖縄では「○○しようね~」という時は、「自分」(この時はAさん)が、その行動をする、という意味なんですよね!なので、正解は、「暑いから、(Aさん自身が)車で行くよ~」という意味になるのであって、決して私を車に乗せてくれるわけではありませんでした…あぁ勘違い(汗)。

それ以外にも戸惑った言葉がもうひとつ。
友達B 「あっきーさん今家にいる?届け物したいんだけど~」
あっきー 「しばらく家にいるよ~」
友達B 「そしたら、16時くらいに来ようね~」
・・・????
これって彼女が来るの?私が行くの???
いやこれは内地出身の私にはハードルが高かったです(笑)。
よく考えれば、「〇〇しようね~」は彼女の行動なので、「来る」のは彼女だと分かるのですが。
内地では、友達や知り合いの家に伺う場合は、多くの場合は「行く」と言いますよね?沖縄では、相手のところに自分が出向くことを「来る」と言うんですよね(びっくり)。この後、無事に彼女が来てくれて一安心した私でした(笑)。
ちなみにこの「来ようね~」は今でも油断すると少し間違えそうになります。なので、自分の理解に自信がない時は必ず島の方に確認するようにしています。言葉を通してのコミュニケーションの難しさもありますが、島のことを語るのに「言葉」はなくてはならないものだと思うので、これからも間違いを恐れずに積極的に「話す」ようにしていきたいと思います♪

【ひそかに沖縄仕様?③ 沖縄のエアコンにはこれが必須ってほんと?】
沖縄に移住してから驚いたことのひとつが、「エアコンに“ヤモリガード”をつけるのが当たり前」という話。最初にその情報を教えてくれたのは、実は内地の友人でした。
「沖縄のエアコンって、ヤモリが中に入り込んで壊しちゃうことがあるから、ガードが必須って知ってた?」
……え!?ヤモリって、そんなにエアコンが好きなの!?と最初は思ったのですが、実はそうではなく…あたたかい場所を求めた結果、室外機の中に入り込んでしまうということなんだそうです。で、入り込んだ時にヤモリが基盤に触れてショートさせてしまうことがあり、修理となると結構なお値段がかかると聞いてドキドキ。
そのせいか、沖縄県内の家電量販店で販売されているエアコンを見ると、かなりの確率で「ヤモリガード対応」と記載があります。これは県外ではまず見かけない「沖縄仕様」で、最近は「ヤモリガードの有無」で購入する機種を決める人も結構いるとかいないとか。後々の修理代を考えたら、最初からヤモリガード付きの多少高めの機種を購入したほうが安心ですよね。
ところが・・・実はですね、私の今の家のエアコンには 「ヤモリガード」がついていません(汗)。
しかも、我が家の周りはヤモリだらけで、夜になると外から「キィキィ」という鳴き声が毎晩のように響いてきます。それでも、住み始めてから一年ちょっと経過した今のところは大きな不具合は出ていないのですが…「これって、たまたま運がいいだけ?」「本当に大丈夫なのかな?」とちょっとドキドキしています(笑)。

ヤモリガード対応の場合は、室外機の基盤部分にヤモリガード(スポンジ)を貼り付け、ヤモリの侵入を防いでいます。
じゃあ、私みたいに「ヤモリガードがないエアコンの場合はどうすればいいの?」というと、応急的な対策もあるのです。たとえば、室外機の吸気口や配管の隙間を市販のネットや金網で覆ったり、配管の穴をパテや専用テープで塞いだり。定期的に室外機の中をチェックしておくだけでも安心度が変わります。完璧ではないけれど「とりあえずできる工夫」として、多くの家庭で実践されている方法なんだそうです。でもちょっと思うのですが、「室外機の中をチェックする」って結構手間ですよね。さらにそこでヤモリさんに「こんにちは」してしまったら、ちょっとびっくりしちゃいそうです(笑)。
観光で訪れるだけだとあまり気づかないけれど、沖縄で暮らす人にとってはごくごく身近な「生活の知恵」。旅行にいらしたときには是非、エアコンの室外機にもちょっと目を向けてみてください。もしヤモリさんが「こんにちは」したら…そこはちょっとご愛敬で♪
今回は「沖縄ならでは」の不思議を3つご紹介しました。
ヤギが道をふさぐ「ヤギ様優先」の交通ルール、言葉のニュアンスに思わず勘違いしてしまう「~しようね~」、そしてエアコンに必須のヤモリガード。どれも観光ガイドにはあまり載らないけれど、暮らしてみると「なるほど〜!」と納得できる、ひそかな「沖縄(&離島)仕様」ばかりです。
旅行で訪れる方にとっては、ちょっとした驚きや笑いにつながる場面。移住して暮らす人にとっては、日常の中で当たり前に溶け込んでいく光景。そんなギャップも含めて、多良間の魅力だと思います。
次に多良間を訪れるときには、ぜひ「ひそかな沖縄(&離島)仕様」を探してみてくださいね!きっと旅の思い出が、少しだけユーモラスで、ちょっとディープなものになるはずです♪