☆多良間のお土産、増えてます!島民のイチ押しを見逃すな☆
みなさまこんにちは!多良間島の一大イベントである「八月踊り」が何とか無事に終わって、やっと一息つけるかなと思ったら、今度は別の大きな仕事が入って休む間もない「週休半日」のあっきーです(笑)。フリーランス歴2年、もはや休み方を忘れてしまいました。。。
本日、内地から取引先の旅行会社の方がいらっしゃって、ツアーの打ち合わせ方々、島内やご飯どころ、お土産などを半日かけてご案内(こういうお仕事は大好きです♪)。今回初めて多良間にいらしたという彼女は、多良間では見慣れたヤギちゃんたちに大興奮&おすすめの黒糖カレーもしっかりと味わっていただけました。
そして帰り際、お土産コーナーを見て「こんなにたくさんあるんですね!」とびっくりされていました。そうなんです、最近・・・多良間島、お土産増えたってよ(笑)。多良間には何度もいらしている方も、もしかしたらご存じない多良間のお土産3選、独断と偏見で選んでみました!

【多良間のイチ押しお土産① みんな大好き黒糖のお菓子「たらまんぼー」】
こちらはもうご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、是非ご紹介させてください!
黒糖の生地に香ばしいゴマを練りこんで焼き上げたクッキー、「たらまんぼー」です♪ちなみに、このネーミングは、多良間の「たらま」と、「たまらん」をかけたものになっています。名付け親は多良間小学校の小学生!まさに、地域で作ったお菓子と言っていいベストセラーです。
ちなみに、このお菓子工房は「島に黒糖を使った特産品がない」と、とあるおばぁが作り始めた伝統菓子を、お孫さんが引き継いで今もずっと作り続けているもの。祖母から孫へ、島を代表するお土産になれば、と一緒に工房を守っていらっしゃいます。今やこの工房の「たらまんぼー」や「うーやきがぁす」(こちらも黒糖の伝統菓子)、「ぱなぱんびん」(花の形をしたプレッツェルのようなお菓子)は、多良間島内にとどまらず、お隣の宮古島でも販売されています。
宮古空港で実際に手に取って「これ、美味しいらしいよ!」「やっと見つけた!(宮古島でも品薄です)」と、お菓子たちをたくさん買われていく観光客の皆様を見て、心の中で「お目が高い!」と、ついつぶやいてしまった私です(笑)。

そして、この人気はなんと県外までも!私は「日本で最も美しい村」連合のお仕事の関係で、加盟町村へ多良間の物産を持って行って販売することが多いのですが、行く先々で本当に大人気!物産展の初日に買われたお客様が、2日目に「美味しかったからもう1袋♪」とリピートで買いに来てくださったときは、自分のことのように嬉しかったです。
今までにたらまんぼーが進出した場所は、沖縄以外には東京・神奈川・北海道・長野・・・中には同じ町村の方がリピートで仕入れてくださることもあり、私も工房の方も嬉しい悲鳴です♪一気に30袋!など、結構大口での注文が入ることも多いので、「無理のない程度で大丈夫です!」とお伝えするのですが、それでもお忙しい中をきっちり納期に間に合わせてくださるスタッフの方には本当に頭が上がりません。
そんな大人気商品なので、多良間や宮古島で見かけたら、即ゲット!が合言葉ですよ☆

【多良間のイチ押しお土産② 黒糖は黒糖でも…「かちわり黒糖」!】
イチ押しお土産ふたつめは、黒糖!・・・といっても、ただの黒糖ではありません!通常、市場に出回っている「多良間黒糖」は、工場で形を整えられて(成形といいます)商品として出荷されるものと、粉状にして「粉黒糖」として出荷されるものがあります。これはどちらもまがいもない「多良間島の黒糖」なのですが、実は、これ以外にもあるって…ご存じでしたか?
その名は、「かちわり黒糖」!
こちらは作り方からして少し違うんです。サトウキビを専用の圧搾機に入れてジュースを搾り取り、それをそのまま高温でじっくり灰汁を取りながら長時間煮詰めていきます。煮詰めた結果とろとろのペースト状になった黒糖が冷めて固まらないうちに台の上にあけ、「人の手で」一口サイズに小分けにしていくという、大変手間のかかった作業になります!


今年の4月末、北海道で多良間村フェアを開催して頂いた際、こちらのかちわり黒糖を販売することになりました(先方様にサンプルをお送りしたところ、「絶対にかちわりで!」とご指定がありました♪)。このかちわり黒糖を作っていらっしゃるのは島内の個人農家さんなのですが、「せっかく持っていくなら、あっきーさんの作ったものにしようね~」とお声をかけて頂き、物産展で販売する黒糖を、私がイチからつくる(半分お手伝い)ことになりました!
作業は午前中早い時間から始まります。葉っぱやゴミを除いたサトウキビ(結構重い)を、次々と圧搾機に投入していきます。これがなかなか重労働…。最初は重くて1本ずつ入れていたら、「そんなんしてたら時間かかるさ~」と言われ、いっぺんに3~4本ずつ投入していったので、ここでもう軽く筋肉痛になりました(笑)。

その後も、サトウキビジュースを熱しながら撹拌し、灰汁を取り…やっとペースト状になった!と思ったらすぐそこから「手で分ける」作業に入ります。これがまたなかなかやっかいで(汗)。ペースト状の黒糖はとっても熱々。それを、衛生用の手袋をしているとはいえ、ほとんど手で小分けにしていくのは一苦労。慣れないうちは「熱いよぅぅぅ~」と必死で片っ端から小分けにしていました。冷めるとすぐ固まってしまうので、熱いうちが勝負!なかなかハードです。
そして、苦労して出来上がったかちわり黒糖は、ほろほろと口の中でとけて、成形の黒糖とはまた違った「自然の甘味」をたっぷりと感じられる逸品に。手間も愛情もじっくりかけて作り上げている「かちわり黒糖」は、個人生産のため、多良間島内でも「見かけたらラッキー!」な商品です。出会った瞬間に即買いをお勧めいたします♪
【多良間のイチ押しお土産③ お酒好きなら迷わずこれ!「黒糖焼酎:すまじゃき」】
お勧めのみっつめは、多良間のサトウキビ100%、黒糖焼酎「すまじゃき」です!あっきーお酒好きだから絶対出てくると思った~と予想した貴方は通ですね(笑)。
そうなんです、実は多良間にも「黒糖焼酎」があるんです!少し詳しい方であれば、「あれ、確か奄美大島とかでしか黒糖焼酎って作っていないんじゃ?」と思われると思いますが、それ正解です。黒糖焼酎を生産するライセンス(詳しいことは分からないですが)が、奄美群島にしか与えられていないため、沖縄県内では黒糖焼酎自体は生産することが出来ないんです。
では、どうしているかと言いますと…?
「奄美大島の酒造さんに多良間のサトウキビを送って、黒糖焼酎を製造して頂いている」という、まさかの逆輸入方式となっております。原料は多良間産、製造は奄美大島。原料に100%多良間島のサトウキビを使っているので、「多良間島の黒糖焼酎」を名乗っております。
ちなみに、「すまじゃき」の意味は、多良間島の方言で「島のお酒」という意味です!「すま=島」、「じゃき=酒」というわけなんです♪南国の島のお酒らしく、タラマブルーをイメージした綺麗な青いボトルが目印です!この瓶が綺麗すぎて、実は観賞用に小さいサイズを買って家に飾っている私です(笑)。

そしてこの「すまじゃき」、多良間島内でも、1軒の個人商店でしか手に入らないレアもの。多良間島の観光協会は酒類の販売許可を持っていないので、残念ながら販売していませんのでご注意ください。(島の方に「すまじゃき」買いたいです!と言えばお店を教えてくれますよ~)
私はこちらの商店のご夫婦とは、物産展の関係で色々仲良くさせて頂いていて、4月に行われた北海道での多良間物産展にもこちらを出品したいとお伝えしたら、とても喜んでくださいました♪商店のねーねーはとても気さくな方で、すまじゃき以外の商品についても、「あっきーさん、こないだ新発売した〇〇って商品、改良したいから少し味見してもらえる?」など、商品についてのご相談を受けることも多々あります。こうやって特産品繋がりでも地元の方との接点が増えていくことが、今はとても嬉しく思っています♪
さて、私の独断でお送りした「多良間土産」、皆様のお気に入りは見つかりましたでしょうか?今回ご紹介した以外にも、多良間には地元の皆さんが一所懸命作っている魅力的な特産品がたくさんあります!現地で迷ってしまったら…迷わず全部買いましょう!…ではなくて(笑)、その場にいる島の方に「お勧めありますか?」と聞いてみてください♪
※「全部お勧めだよ!」と言われる可能性もありますが悪しからず(笑)
次の多良間への旅行は、観光以外にも「お土産」も楽しみにして頂けると、ますます旅が楽しくなること請け合い!是非、みなさまもお気に入りを見つけに、初秋の多良間にいらしてくださいね☆