投稿日:2018.12.13

日本最南端の「天岩戸伝説」が残る地 -クマヤ洞窟-

全国に数多ある「天岩戸伝説」。
天岩戸は日本の神話に出てくる岩でできた洞窟であり、
太陽神である天照大神が隠れたことで世界が真っ暗になったという
「岩戸隠れ」の舞台です。

「天岩戸伝説」が残る有名な場所と言えば宮崎県高千穂でしょうか・・・

でも実は、沖縄県の離島である伊平屋島にも「天岩戸伝説」が残っているんです!!
その場所がここ!!その名も「クマヤ洞窟」。

伊平屋島の「天岩戸伝説」である「クマヤ洞窟」

えっ?
「洞窟じゃないじゃん!岩じゃん!」って?
洞窟の入口まではそんな簡単にたどり着けません。
まずはこの階段を上ります。

伊平屋島の「天岩戸伝説」である「クマヤ洞窟」の階段

階段を上りきったらこの景色!!

伊平屋島の「天岩戸伝説」である「クマヤ洞窟」からの景色

でもこの先に道はありません。岩の壁があるのみです・・・

伊平屋島の「天岩戸伝説」である「クマヤ洞窟」の岩の壁

「入口が分からなかった・・・」と諦めて下りて来る方もいるのですが
少し視点を右側にずらすと…

伊平屋島の「天岩戸伝説」である「クマヤ洞窟」の入口

そう!これが洞窟の入口です。

最初は狭いのですが、ずんずん奥に入っていくとこんなに開けた空間が!!

伊平屋島の「天岩戸伝説」である「クマヤ洞窟」の中

中は薄暗く、ひんやりとして、しーんとしているだけでなく、匂いも変わります。
急に五感が研ぎ澄まされ、別世界に来たような感覚を覚えます。

ふと振り返ると岩の隙間から差し込む太陽の光。
まさに隠れていた天照大神が再び姿を現す直前かのような光景が目に入ってきます。

伊平屋島の「天岩戸伝説」である「クマヤ洞窟」の聖域

県内外から拝みに来る方たちも後を絶たない「クマヤ洞窟」はまさに聖域。
日本最南端の「天岩戸伝説」が残る伊平屋島へぜひ一度お越し下さい。

記者:叶雅美(伊平屋村)
奄美大島出身。
大学卒業後、田舎や島をフィールドに地域づくり事業に携わる。
2012年、沖縄県最北端の有人離島・伊平屋村へ移住。
観光コーディネーター・地域コーディネーターとして村の振興に関わる。