投稿日:2021.09.03

「かりゆしウェアテキスタイルデザインコンテスト2020」最優秀賞受賞の兼城さんにインタビュー!

OKINAWA41では、毎年「かりゆしウェアテキスタイルデザインコンテスト」を行っており、今回は2020年の最優秀賞「島バナナパラダイス」の作者である兼城さんに、作品を作った経緯や想いについてインタビューしてきました。

「島バナナ」をテーマにした理由は?

実は、兼城さんは今回で2回目の応募になります。
前回の応募の際には、「タコライス」をモチーフとしたデザインを作ったそうです。
毎回、食べ物をモチーフとしているのは、兼城さんのこだわり。

「沖縄の伝統的なテーマをモチーフとしてしまうと、従来のものと同じようなものになってしまう」と考えた結果、かりゆしの柄としてあまり使われていない食べ物が思い浮かんだそうです。

今回の作品のテーマは、沖縄の名産である島バナナ。
毎年、兼城さんのお母さまの友人から島バナナが送られてくるそうで、兼城さん自身も島バナナが大好きということもあり、テーマとして考えたそうです。
ちなみに、兼城さんは「島バナナをそのまま食べるのが好き」と仰っていました!

島バナナパラダイスの制作秘話

島バナナパラダイスの配色には、「原色×レトロ」な雰囲気を出すようにしたそうです。
一方で、生地のベースとなる色味には紺色を使うことで、ごちゃごちゃし過ぎずにまとまりを見せています。

そんな島バナナパラダイスの制作期間は、約1ヶ月。
実は、最初の頃は全く違うデザインのものを作っていましたが、あまりピンとくるものがなかなか作れず、最後の方で島バナナをテーマにすることを思いついたそうですよ。
島バナナをテーマにしてからは、サクサク進んだそうです。

(製作時のカラー別案)

沖縄では「かりゆし」ってどんな存在?

今回のデザインを作る上で意識したことは、「若者も着たくなるデザイン」ということ。
最近、かりゆしは仕事以外で着る機会が少なくなっており、また若者のかりゆし離れも増えているそうです。

そこで、自分を含めて「若者が着たくなるカジュアルなかりゆし」を意識したそうですよ。
伝統的な柄の多いかりゆしの中で、一際存在感を放っている島バナナパラダイスでした!

河野大臣がかりゆしウェアを着用

河野大臣のかりゆしウェア姿を見て兼城さんに感想を伺いました。

 

Q.ご自身のデザインされた「かりゆしウェア」を河野沖縄担当大臣が新型コロナウイルスのワクチン接種の際に着用しましたが、ニュースなどでご覧になりましたか。

A.はい。知人から連絡があり、河野大臣のTwitterを確認して知りました。

Q.ご覧になっていかがでしたか?

A.純粋に嬉しかったですし、このデザインを着こなされていてすごい!と思いました。

Q.周囲の反響などはありましたか?

A.両親が喜んでいたようで私も嬉しかったです。河野大臣がTwitterで着用姿をアップしたこともあり、Twitterのほうでも反響があったようでそれには驚きました。

兼城さん、ありがとうございました!