投稿日:2020.04.01

“扉がない門”は受け継がれる平和の象徴 首里城の「守礼門・歓会門」【琉大・女子大生による世界遺産9つを巡るツアー⑦】

皆さま、はいた〜い! OKINAWA41レポーターの譜久山 麗奈・滝田まなです。

世界遺産巡りシリーズ首里城編
守礼門・歓会門についてご紹介いたします。

守礼門

沖縄で多く流通する2000円札の絵柄にもなっている守礼門。「守礼(しゅれい)」とは「礼節を守る」という意味で、門に掲げられている扁額(へんがく)には「守礼之邦(しゅれいのくに)」と書かれております。これは、「琉球は礼節を重んずる国である」という中国王朝へ向けたメッセージだとされていて、牌楼(ぱいろう)という中国の建築技術を用いて建立されたこの門は、門であるのにも関わらず扉を設置していない点が特徴的だそうです。何かから身を守ったり隠したりする必要がないという、琉球王朝時代の平和を象徴するものが今もなお受け継がれております。

歓会門

歓会門
首里城は外郭(外側城郭)と内郭(内側城郭)により二重に守られているますが、歓会門は外郭の最初の門になります。「歓会(かんかい)」とは歓迎するという意味であり、かつて中国皇帝の使者である冊封使を首里城へ招いていたため、彼らへの歓迎の意を込めてこの名が付けられた。門の両側には一対の「シーサー」のぞうがありますが、こちらは魔除けの意味で置かれています。創建は1477~1500年頃(尚真王代)で、沖縄戦で焼失しましたが、1974年(昭和49)に復元されました。

◼︎首里城公園 SHURI CASTLE PARK
http://oki-park.jp/sp/shurijo/


世界遺産巡り

レポーター:譜久山 麗奈 (ふくやま れいな)
沖縄県沖縄市出身 1994年生まれ。
2014年琉球大学観光産業科学部観光科学科に入学。
2015年よりフィリピン•カナダに2年滞在しホテル•飲食関連のホスピタリティマネジメント学を修学。
2018年、住友商事TOMODACHIリーダーシッププログラムに参加。同年、アメリカ•ネバダ大学リノ校にて文化人類学、現代ダイバーシティ論を修学し、以降、観光業と社会問題の相利性を追究している。
2019年、米日カウンシルTOMODACHIイニシアチブのアラムナイ、琉球大学グローバルコモンズコンシェルジュとして活動中。

レポーター:滝田 まな(たきた まな)
青森県八戸市出身 1998年生まれ
幼少期を過ごした沖縄県に移住を決め、琉球大学観光科学科に在学中。
【主な活動歴】
2018年 那覇市の観光親善大使「2018年那覇観光キャンペーンレディ」として活動。
2019年 ミス那覇OG団体「那覇観光アンバサダー」として活動中。
那覇市観光審議会委員を務める。
内閣府国土交通省 C to Sea アンバサダー就任。
ツーリズムEXPOジャパン2019「学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード」学生審査員を務める。
第2代「琉球料理」および黒麹菌による「琉球泡盛」文化圏のユネスコ世界遺産登録推進大使就任。
フリーランスモデルとして活動中。