投稿日:2026.03.13

沖縄の豚肉料理のひみつ

みなさんこんにちは!琉球大学 学生レポーターの崎濱こころです。 今回は文化と暮らしに根付いたごちそうとして「沖縄の豚肉料理」についてご紹介します!

1.なぜ沖縄に豚肉料理が根付いたのか

「豚は鳴き声以外、全て食べる」。沖縄には丸ごと大切に活用する豚食文化があり、沖縄そばの出汁やソーキ、三枚肉、ラフテー、てびち(豚足)、ミミガー(耳皮)、なかみ汁(内臓が入った汁物)など多様な料理が存在しています。
歴史は古く、豚は15世紀頃に中国福建省から伝わったとされています。最初は贅沢品でしたが、18世紀ごろ養豚が広がるようになりました。
そして、ここで重要なのがサツマイモの存在です。食料不足だった人々の命を救ったと同時に、皮や葉っぱなどを餌として利用することで豚を増やしていき、豚肉が手に入りやすくなったことで、庶民の食生活にも徐々に浸透していったと言われています。

2.沖縄の豚肉料理と暮らし

昔の沖縄では、多くの農家で豚を飼い、正月前に豚を解体して料理に使い、余った部分を塩漬け(スーチカ―)にして保存されていたそうです。食料を無駄にしない暮らしの知恵と部位ごとの調理法が発達した背景が見えますね。

それでは、なかなか見かけないような沖縄の豚肉料理の一部をご紹介します!

○ミミガー、チラガー

ミミガーは耳皮、チラガーは顔皮のことです。
コリコリとしてクセになる食感です。
私の家では野菜と一緒に炒め物にして食べることが多かったです!

○てびち

いわゆる豚足のことです。
プルプルでコラーゲンたっぷりなので、肌の健康を守りたい人にもおすすめ!
煮込みも美味しいですが、私の家ではシブイ(冬瓜)汁の具として結び昆布と一緒に入っていました!

○中身汁

豚の胃や腸のお吸い物で、お盆やお祝い事があるときによく食べられます。
みそ汁やお吸い物の中で私が一番好きな料理です!
内臓を食べると聞くと壁を感じる人もいるかもしれませんが、丁寧に下ごしらえをすることで臭みも無く優しい味になります。色々な食感も楽しめて美味しいのでとてもおすすめです!
ネギとしょうがを入れることで美味しさ数段アップです!

○チーイリチー(チーイリチャー)

豚の血を使った炒め煮で、レバーのようなコクのある味がします。
私個人としてはレバーが苦手なので、食べる機会は少なかったですが、祖父母が食べているところをよく目にしていました!
レバーが好きな方、ぜひ沖縄へ行った際はチャレンジしてみてください! (※豚のチーイリチーの写真が見つからなかったため、イメージとしてヤギのチーイリチーの写真を貼っています。カレーっぽいものもあるので、検索してみてください!)

3.これからの沖縄の豚食文化

沖縄の養豚は琉球王朝の時代から、戦前、戦後を通じて大きく変化してきました。現在では琉球在来豚「アグー」といった特有の品種も注目され、沖縄の豚食文化を広げています。 しかし、海外から安い豚肉が輸入されることで沖縄県産の豚を使うのが難しい場面があるのも現状です。沖縄の豚食文化を未来へつなぐためにも、歴史を知って食べることは大切です。この背景に少し思いを馳せることが、豚食文化のみならず沖縄文化全体を守る第一歩になるのかもしれません。

さいごに…

私自身、豚食文化の歴史については初めて知ることばかりで、豚肉料理を味わうことは、沖縄の歴史や人々の暮らしを身近に感じることでもあるのだと感じました。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

今回紹介したものの他にも美味しい豚肉料理はたくさんあるので、沖縄に来ずとも沖縄料理を食べる機会があれば、ぜひ食べてみてください!