沖縄市の歴史を語るアートスポット!巨大な壁画「コザ十字路絵巻」

7+

こんにちは、ART大好きあやはらです。沖縄市で通称・コザと呼ばれる地域の国道330号線沿いにある、ひと際目立つカラフルで巨大な壁画をご存知でしょうか。

この『コザ十字路絵巻』は、約1600㎡にも及ぶウォールアートです。2014年3月から制作され、2015年1月に完成しました。今回はディープな街・コザの『コザ十字路絵巻』をご紹介します。

職人により手書きで描かれた『コザ十字路絵巻』

ウォールアート

コザ十字路から歩きはじめると、最初に鮮やかな色彩の「コザ十字龍(ロン)」が出迎えてくれます。この龍が時代の橋渡しとなり、時空を越えて未来へ泳いでいくさまを描いているのだとか。

右に進むにつれて、壁画で沖縄市コザの歩みと銀天街の歴史を遡っていきます。

ウォールアート

カラフルな背景に魚の天ぷらをイメージしたようなポップなイラスト。写実的なおじーおばーの姿、巨大なえび天ぷらやサーターアンダギーまでが描かれ、とてもおいしそうです。

「コザの台所」として地元の人々が集い、愛されてきいたことが伝わってきます。

ウォールアート

1960年代、コザ十字路周辺(照屋)は黒人街として賑わっていたそう。銀天街にはたくさん多くの飲食店が立ち並び、人々が集まる場所だったことをウォールアートから知ることができます。

ウォールアート

軍服を着た軍人と戦車が描かれたこの壁画は、米軍の統治時代だった1945年~1950年代を描いています。

その当時は、喜劇などの沖縄芸能が盛り上がり、小那覇舞天(おなはぶーてん)などの芸能者がこの地域で活動していました。小那覇舞天は、「沖縄のチャップリン」と呼ばれた喜劇王。沖縄のお笑いの原点とも言われています。

ウォールアート

最後の壁画は、コザ十字路からほど近い丘の上にあった越来城(ごえくぐすく)が栄えた15世紀が描かれています。

王権の安定を目指した琉球王朝の第六代目国王・尚泰久(しょうたいきゅう)、貿易が盛んだったことを表している万国津梁の鐘など、当時の人々の暮らしが見えてくるようです。

銀天街

銀天街周辺を探索していたら、小さな女の子からネギをもらったり、お婆さんから「あなたのお母さん元気ねぇ?」と声をかけられたり。気さくというかコミュ力が高いというのか、ここに居ると地元民のような不思議な気持ちになります。

カラフルでポップな印象だった『コザ十字路絵巻』でコザの歴史を知るだけでなく、銀天街の人々との交流で心がほっこりする、素敵なアートスポットでした。

(文・撮影/うえはらあやか)

うえはらあやかプロフィール:
元書店員の広告ライター。ARTが大好きで沖縄の美術展情報をTwitterで発信中(@art_okinawa)ART、映画、本、アニメ、漫画、広告、LGBTQなどの情報を発信しています。Twitterアカウント:https://twitter.com/ayahara614

-