Uchina- アーティシズム#2 ポッポー節で踊るフック、オキナワを放つ。

ヒトを通してオキナワを知る」をコンセプトに
オキナワの感性の魅力を発信します。

みなさま、こんにちは。
大学生レポーターのテルヤキエです。
今回は、沖縄のパワーを引き込むラッパーPIEC3 POPPOさんをご紹介します。
独特かつポジティブ味を兼ね合わせた歌詞、踊りたくなるようなテンポの良いビート。
楽曲はもちろんのこと、そのキャラクターにも若者が共鳴しています。

-Profile-
PIEC3 POPPO / ピースポッポー ラッパー。
SNSや県内を中心に活動中。
沖縄国際大学へ進学後、本格的に音楽活動を始める。
「WATASHI」でTikTokなどを中心に人気に火がつき一躍有名に。
ビーチクリーンや自然に関する活動など、音楽活動以外の活躍も多岐にわたる。
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自由人?宇宙人?PIEC3 POPPOって一体何者??

——–ラッパーになったきっかけを教えてください。

元々、芸能活動や歌うことに興味はあったんですが、大学に進学するまであまり行動には移せなくて。大学へ入学した頃から、ラップしてみたとかの動画を上げはじめたら周りの反応が良くて。本格的に音楽活動をするようになりましたね

——–はじめは軽い感じで始められたんですね。

そうですね、遊び感覚で動画を上げていたんですけど、周りやSNSでの反応が良くて。ノリでラッパーになった感じです笑

——–影響を受けた音楽などはありますか?

特にないですが、様々なジャンルの曲を聴きますし、その時にハマっている曲は結構バラバラですね。歌詞のない音楽だったり、自然の音やサイケミュージックとか。色々な音楽を聴きます

——–幅広く音楽を聴いているんですね。楽曲制作する上で大切にしていることはありますか?

わかりやすい言葉で伝える、ですかね。基本的に音源をもらってから世界観を想像して、色々な自分の中の想いをのせていったり、そのビートに寄せていくんですけど、こういう感じの作りたいからっていうイメージを先に伝えて、ビートを制作してもらうこともあります。歌詞を書き溜めることはあまりなくて、直感が多いですね

——–直感で書く、すごいですね。PIEC3 POPPOさんは、ほかのラッパーさんと違う雰囲気があると思うのですが、どのような立ち位置で音楽活動をされていますか?

最初はネタラッパーみたいな感じだったんですけど、面白い要素からアーティスト化していければなと思ってますね。ラッパーのイメージというと、ちょっと汚い言葉を使ったり、でもそれがカッコいいというのも分かるんですけど、自分のキャラクターを大切にして、誰もやらないことをスタイルにしていきたいなと思ってます。リズムはラッパーでも、歌詞は自分が言っていて楽しくなれることをイメージしてますね。それが自分にしかできないスタイルなのかなと

沖縄の方言を使う理由

——–楽曲の中で沖縄の方言をよく使っていると思うのですが、その理由はなんですか?

音楽は基本的に自由だと思うんですが、特にヒップホップは何をやっても自由だと考えていて。言いたいことをそのまま音楽に還元できると思うんですよね。なので、沖縄で育ったからこそ自然に出てくる方言を使っているだけなんです

——–あえて方言を取り入れているわけではないんですね!

そうですね、知っている言葉や、話している中で普段使う言語を入れているだけって感じで。特に入れようと思って入れてるわけではないです

——–初期の楽曲には方言の歌詞が多いですよね。

始めた時はほぼ方言を使ってましたね。
まずは沖縄から、周りの友達から盛り上げていこうって思って作っていました。そこから、本土の方にも伝わるようにと方言をなくした感じの曲でバズったんですよね

——–なるほど、そこから注目されるようになっていったんですね。個人的に思い入れのある曲はありますか?

「WATASHI」 ですかね。最初は女の子ナンパしよ〜のネタっぽい曲にしようと思っていたんですよね、遊んでる系の。笑
途中から、自分が感じた世界観、見えない世界についてのこととかになっていって。実は見えすぎてて見えない世界。に興味があるんですけど、当時はそれを考えることが多くて。書き出したらあのリリックになったんです

PIEC3 POPPO / WATASHI

——–そうだったのですね!最初の曲のイメージから全然違う方向へ変わったんですね。

そうですね、初期の構想から大幅に転向しました。悟りの歌って感じで。
たのしいようで気味悪い様で、深い歌になったかなって思います。フックはテキトーで楽しい感じをイメージに作りました

——–そのサビのダンスがTikTokなどで流行っていましたが、SNSで発信することなども意識していたのでしょうか?

SNSにあげるとかは考えてなかったですね。
あの歌には、その時自分が考えていた人生観と言いますか。人とは、宇宙とは、人生とは。を詰め込んだ曲になっていたので、意味のわからない中にハッピーを付け加えようと、ぽっぽー節で踊れるようにしました。
SNSではハッピーが切り取られている感じになってるけど、実は1番は歌詞にこだわってるんですよね

沖縄を想い活動する理由

——–たしかに、PIEC3 POPPOさんの考えや価値観は歌詞から伝わってきますよね。その中でも、沖縄の自然に対しても意識的に活動されていると思うのですが。

周りのそういう分野に敏感な人達の話を聞いていて、自分もやらないとな、という使命感が大きいです。物質主義というか、見えているものしか信じない、このままいったら肉体を捨てるようなコンピュータの世界に近づいている気がして。それよりは、人間だからこそ人間らしく生きたいなって。これを分かって欲しいとかではなくて、自分はそう生きていくようにしようって音楽で表現している感じですね

——–自分もやらないと、という使命感は具体的にどういう感じなのでしょうか。

そうしないといけないような気がするんですよね。体が勝手に思ってるというか。
これからはココロの時代になると思っていて、科学をしっかりとした心を持って使っていく方がいいと思うんです

——–なるほど。科学にのまれるのではなく、正しく使うということですね。

そうですね。心をもっと豊かにして、科学と心のバランスを取るのが大切じゃないかなって思います。自然とうまく暮らしていく時代になると思うので。10年後は、身近な存在たちと手を合わせていく生活を重視した、 都市化していかない沖縄になっていたらいいなと思います

音楽活動を通して伝えたい沖縄

——–上京することも考えていますか?

沖縄が最高すぎて、上京の憧れなどもあまりないんですよね。笑
居心地もだし、人や土地のパワーも凄いですよ。ここから色々伝えないといけない感がありますよね

——–伝えていきたいことや、これからの目標はありますか?

スーパー複雑すぎるじゃないですか、沖縄って。地球で起こっていることの縮図が沖縄だなって感じていて。だからこそ、この島で活動していくことに意味がある気がして、音楽を通して誰かのためになるようなことをしたいですね。それこそ、アンパンマンみたいな存在に1番なりたいです!
子どもに人気だし、みんな好きだし、笑

——–アンパンマンですか!たしかにそうですね笑。これからの世代に伝えたいことはありますか?

とりあえずピースポッポー見てくれ!って感じです。笑
子供から学ぶことが多い時代なので、友達を大事にしようとか、それくらいかなぁ…。
人間はどんどんバージョンアップしていくので、僕らよりすごい子どもが増えていると思うんですよ。だから、あまり言えることは無いというか
人としての道徳心や、家族を大切にする気持ちを持っていて欲しいですね。それが分かりにくい時代になってきているからこそ、それが大事だと思います

——–音楽活動での将来的な目標はありますか?

音楽で成功しようという目標はなくて、アーティストである以前に人として、今できることをやっている感じですね。一人でも響いてくれたらラッキーって感じで、ひとりひとりの世界観をみんなが大切にしてくれたらいいなと思います。将来的には自分と価値観が合う人たちで、村みたいなコミュニティを作りたいです

——–最後に。自分の名言を残すとしたら、どんな言葉にしますか?

受け入れるしかない、ですかね。
全体を見る目というか、中間の目を持って自分はどう感じるのかというのを大切にして、受け入れる。歌詞にも書いたことがあって「あ、そうなのね」くらいのマインドでいけたらいいけどねって思います。他人に干渉しやすい時代だからこそ、引っ張られない手段を持つというか、否定に入らないで欲しいなって思います。争うこともそこから始まるので。バランスが大事ですよね

PIEC3 POPPO / P STYLE

「今はノリでも、後から聴いた人が「あっ」てなってくれたらにやけてしまいますね〜」

そう話す姿はどこか楽しそうで、SNSで見かける雰囲気とは少し違う。これから世に放たれていく楽曲たちはどこまで届いていくだろうか。
そして遠く経ったいつか、思い出した時。
その音楽は何かを気づかせてくれるだろう。
「愛と勇気だけが友達」あの曲を聴きなおすと、気がつくことがたくさんあるように。

最新曲、楽曲は各種ストリーミングサービスで配信中。
「PIEC3 POPPO」で検索。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

−Reporter−
照屋綺恵/ Teruya Kie
沖縄県立芸術大学 三線演奏者
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