投稿日:2019.06.16

サトウキビそよぐ海辺のホールに、フレッシュなクラシックを聞きに行ったら 一期一会のセッションに涙した。南城市【沖縄のはじっこを見に行く#6】

2019年 6月2日 15時 曇りのち豪雨

南城市といえば「奥武島の天ぷら」!ですよね。
去年、那覇単身赴任早々家族を連れて行って好評だったというレポートをここに書かせてもらったのですが、今度は全く別の目的で二度目の訪問。

本島東部って、なかなか行く用事がないのだけど
ある方からお声がけいただいての「若手クラシック演奏会」初訪問。
那覇からドライブすること30分。

25年前に南城市文化センターシュガーホールが誕生した際、沖縄電力、沖縄タイムズと市がタッグを組んで始まったのがこのイベント。
たくさんの演奏家が励まされ、羽ばたいて行ったわけです。

ホールには第一回からの告知ポスターが!
参加者全員のサイン入りで掲示されていて熱いものを感じる!
支えてきた人、何度も挑んだ人…

さて、ホールの中に入ると音響的にも、サイズ的にも素晴らしい。
椅子もゆったり。
ステージ上に昭和チックなフォントのタイトルが!
ほっこりします。

このイベントの大きな特徴は様々な器楽から声楽まで、ワンジャンルでコンクールすること。
他の専門家からも貴重な講評を受けられる。
参加資格も沖縄出身や在住に限定せず、広く世界に開かれている。

今回は、あまり聴くチャンスがないチューバ協奏曲が印象深かった~。
音域の広さに驚かされました。
ベルギー在住のバイオリ二ストは世界レベルの迫力。

聴き惚れました~

グランプリはドビュッシーを聴かせてくれた北海道のピアニスト。
ソプラノあり、テノールあり、
ホルンあり、飽きない~
「お得なスイーツ詰め合わせ」的な楽しさ。

そして何よりのお楽しみは、この日だけ集ったメンバーでの一期一会沖縄伝統曲セッション。
「浜千鳥」と、「えんどうの花」を特別な編曲で熱演。
西洋の楽器がうちなーの音階を高いレベルで紡ぎ出すのは心打つものがあったのです。

泣いてる人も…。

ホールのすぐ裏は遠浅の海。
ちょうど干潮で驚くほどの干潟が出現。

大学時代生物研究会の血が騒ぎますねー。
歩いて歩いて、
蟹類や、貝類をチェック。
フデガイ、イモガイ系の綺麗な貝殻がたくさん拾える。

帰途、入社2年目女子部下からリコメンドされた隠れ家カフェを訪問。
車で登れるのか?という急勾配を上がった道沿いにあるのが

be natural。

駐車場もたっぷり

平屋のゆったりシンプルな空間で、味のある雑貨と、コース一本のイタリアンを提供。
予約なしだけど、端っこの席に入れてくれました。

窓で切り取られた景色が和むわ~~

丁寧な前菜、サラダ、魚料理、デザート。
赤ワインパンが絶品!
おかわりしてしまったやん。

二度目の南城市
文化とくつろぎと美味しさに満たされた日曜日となりました。
本島東部も、ええとこあるよ〜。

ゆるキャラ、「なんじい」が迎えてくれまーす。

執筆者:長谷川和夫
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