雨乞嶽と首里崎山公園と展望台

雨乞嶽と首里崎山公園と展望台【元琉球王族、尚家が語る沖縄への想い】

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皆さんこんにちは!
首里城周辺には、首里城から南に歩いて15分(500~600m)首里台地の東端の丘に雨乞嶽と首里崎山公園と展望台という観光スポットがあります。今回は、その知られざる魅力を細かく説明させて頂きたく思います。

まずは、雨乞嶽と展望台へ向かう道中、「御茶屋御殿の石造獅子」があります。

石造獅子と筆者
写真:石造獅子と筆者

昔は御嶽の東側に王府の別邸・御茶屋御殿があり、国王が遊覧したり、お客様を歓待した施設でありました。

御茶屋御殿の石造獅子説明文

説明板によると、1677年に造られた王府の別邸 御茶屋御殿の石造りの獅子は、火難をもたらすと考えられていた八重瀬町富盛のフィーザン(火山)八重瀬岳に向けられて鎮座していました。
石獅子を火除けの護りとしていたようです。
この時代は、火難・干ばつには特に注意を払っておりました。

その石造獅子より高台に進みますと、マーニーの生えた小さな丘(標高132.9m)が低い石垣で丸く囲まれ、北向きに門構えの祭壇と低い石の香炉が置かれている雨乞嶽(アマグィスウタキ)があります。

雨乞嶽

沖縄にはたくさんの雨乞御嶽がありますが、こちらは大干ばつの時に国王自ら三平等(ミフィラ)の大阿武志良礼(オオアムシラレ)や家臣を率いて、雨が降るのを祈った聖なる御嶽であります。

この御嶽は玉城城(タマグスクグスク)の方角を向いており、そこに祀られている雨降りの神様へのお通しであったといわれています。昭和51年4月16日、文化財(市指定史跡)に指定されました。

雨乞嶽

御嶽名:雨乞嶽
神名:「天通ルアマオレツカサノ御イベ」
所在地:沖縄県那覇市首里崎山町1-77 付近

雨乞嶽の傍には展望台があります。

展望台からみますと、北西方には首里城がそびえたっています。
1683(康煕22)年に琉球に来た尚貞王の冊封使汪楫は、雨乞嶽一帯の眺望をほめて「中山第一の勝境たり」と『使琉球雑録』に記しています。また雨乞嶽についても記載があります。
地元の方のみ知るような展望ポイントでしたが、2007年に駐車場や公園を併設した展望スポットに整備され、多くの人に愛される公園に変わりました。

公園の様子

首里城方向の反対側は、琉球庭園・識名園方面の景色を一望できます。十分な高度があり、眼下に迫力ある景色で、夜間も照明が灯っており雰囲気が良く、カップルだけではなく、ファミリーにもお勧めできる夜景スポットです。
ぜひ展望台に行かれる際は、雨乞嶽も御参拝下さい。

首里崎山公園の展望台
写真:展望台から見る琉球庭園・識名園方面の景色

【首里崎山公園】
車内観賞: 不可
車からの徒歩 :1分
施設 駐車場:(数台)無料。
ベンチ、WCあり。
最寄り駅 :沖縄都市モノレール「首里駅」 約13分

筆者:尚 満喜(しょうまき)
1984年生まれ。
自由が丘 産能短期大学卒業
神職資格を取得し、現在は東海地方にて神職として神社に奉職しながら一般社団法人 琉球歴史文化継承振興会の副代表理事を務める。

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