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「ウィズ/アフターコロナ」を踏まえた沖縄観光に関するミニ意見・アイディア

【名桜大学:大谷】2020年度 大谷研究室のOKINAWA41記事作成基本方針

  • はじめに

ウィズコロナの中で観光をするにあたり、現時点では極力接触を伴わない観光にするべきだと考え、今回のテーマを選定した。

「食べること」は欠かせない観光行動の一つである。新型コロナウイルスのさらなる感染拡大が危惧されている現在、これまでのように観光旅行をすることはまだ難しいといえる。そこで、沖縄を「お家」で体験することはできないかと考えた。

 

  • 背景

観光客が沖縄に来る目的として、沖縄県(2019)で県外観光客を対象に行ったアンケートでは「沖縄料理を楽しむ」(44.3%)は「観光地めぐり」(55.4%)に次いで二番目に多かった。この結果から、沖縄料理は沖縄を感じることができる1つの手段であると言え、その沖縄料理をお家で楽しむことができたら、お家にいながら沖縄を感じることができるだろう。

しかし、新型コロナウイルスの影響で自営業のお店なら自粛、経営悪化、最悪の場合廃業に追い込まれている状況にある。そこで、ネットで注文し、そのお店の味をお家で楽しむことができるEC事業の確立を提案する。自営業のお店も「沖縄の食×EC事業」に取り込み、沖縄の食に関わるお店の新しい形、再構築をするべきだと考える。これらの取り組みを「沖縄の食×EC事業」とし、接触を行わない観光の一つとして提案する。

2.内容

「沖縄の食×EC事業」というプロジェクト案は、沖縄料理をお家で楽しみながら体験するという取り組みである。「沖縄の食×EC事業」には自営業のお店や、沖縄の食に関わるお店を取り込み、沖縄料理をすぐに見つけ、購入できる場所とし、さらにそのほかにも、体験キットの販売や沖縄の家庭料理の作り方動画を発信していく。料理作り方動画などによって、お家にいながら沖縄を体感し、興味関心が高まればオンラインでキットや食材を購入、そして今後の訪問に繋がっていくことを期待したい。

情報発信の手段としてはサイト以外のSNSも使って発信することが当然望ましい。「わしたショップ」のようなサイトを活用する方法もあるが、SNSから商品を検索するユーザーは若い世代ではとくに多く、ハッシュタグが情報拡散のきっかけになっている。例えば、ECマーケティングの㈱いつも等の調査では、Instagram利用者の61.5%はハッシュタグ検索をしたことがあると回答、そのうち41.5%が実際に商品を購入したことがあると答えた。さらに、2018年6月からInstagramの投稿からECサイトにリンクを貼れる「Shop Now」が日本でも始まった。このことから、沖縄料理を発信する際、Instagramのハッシュタグの活用も効果的であるといえる。

 

 

3.実現可能性

「沖縄の食×EC事業」のアイディア実現に向け、沖縄全体、または中心組織が軸となって動くことが望ましい。そこで、県や沖縄観光コンベンションビューロー:OCVBのような組織が担っていくのはどうだろうか。OCVBでは現在、「おうちでおきなわ気分」というプロジェクトに取り組んでおり、沖縄に関する動画や写真をサイトやSNSを活用し、情報発信を行っている。このプロジェクトと「沖縄の食×EC事業」はお家で沖縄を感じるという点で方向性は同じであり、コンテンツの追加という捉え方も可能である。

 

  • おわりに

「沖縄の食×EC事業」での取り組みは沖縄の食文化をさらに知ってもらえる良い機会である。しかし、課題としては類似サイトとの競合や運営および輸送などのコスト、どのサイトをどのようにどの組織が担っていくかなどはさらなる検討が必要だろう。最後に、ウィズコロナの時代、外へ出て思う存分に観光することは難しくなってしまったが、お家時間を活用し、少しでも家族で旅行気分を味わってほしい。そして、可能な限り早く以前のように観光できる状況になることを望んでいる。

 

 

【引用・参考文献】
・沖縄県(2019)『平成30年度観光統計実態調査報告書』
【引用サイト】
・「データ7. Instagram経由のショッピング動向は?」ec Marketer itsumo.〈https://itsumo365.co.jp/blog/post-8677/〉【閲覧日2020年6月17日】

・「Instagramユーザーの行動調査」CyberBuzz〈https://cyberbuzz.theblog.me/posts/1364806/〉【閲覧日2020年6月17日】

・「おうちでおきなわ気分」沖縄観光情報WEBおきなわ物語〈https://www.okinawastory.jp/feature/ouchi_okinawa/top〉【閲覧日2020年6月30日】

 

 

■筆者
名桜大学国際学群観光産業専攻
大谷ゼミ3年次 護得久理彩(2020年6月末作成)