書籍と巡る沖縄Vol7-【Nanaironote 】音楽にのる七色の沖縄-

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書籍と巡る沖縄Vol7-【Nanaironote 】音楽にのる七色の沖縄-

 

沖縄の魅力を音楽と映像にのせて。
「僕たちの動画から沖縄の魅力を伝えたいんです」

今回のインタビューはYouTubeで大人気の
【Nanaironote】さん。

2021年1月現在、YouTube登録者数は3.9万人
今年で3年目だという。

その動画からは沖縄の魅力や
沖縄が刻んできた時の流れさえも感じられる。

今や世界の方々を魅了する音楽と動画。
「一切の妥協はありません」と笑顔でお話くださったのは
Nanaironote代表HOMAREさんです。

以下HOMAREさん:▶︎ 聞き手:▷

Nanaironoteを始めたきっかけ

▷初めまして。今日はよろしくお願いいたします。
早速ですが、Nanaironote立ち上げのきっかけを教えてください。

▶︎よろしくお願いします。
そうですね…僕はもともとミュージシャンをしていました。
グループで活動していたのですが、そのグループが解散してしまいました。
そして元々YouTubeで何かやりたいと思っていたこともあり、

「自分にしかできないものって何かな」と思い始めました。

僕はギターリストでボーカリストではありません。
ギターは弾ける、友達も沢山いて、クリエーターも沢山いる…

僕は企画するのが得意な方だったので、
映像が作れるメンバー二人にも声をかけ、
YouTubeの企画を考えました。

これからは映像と音楽だと思っていて、
さらに沖縄はとても魅力あふれる場所です。

ここから音楽を通して何か面白いことをしたいなと始めたのがNanaironoteです。

Nanaironoteのコンセプト

沖縄の才能と魅力、文化をどんどん県外へ世界へ発信していこうよ!

▷YouTubeの反響はどうですか?
▶︎そうですね、今年3年目の年なのですが
「音楽も映像も一切妥協しないハイクオリティーな作品を作っていこう」
「どこにもないチャンネルにしていこう」

これがメインで動いているYouTubeチーム4人の思いです。

▷そのお気持ち、映像から伝わります!

▶︎ありがとうございます。
実は音を撮るレコーディングスタジオもめちゃくちゃ良いんですよ。
マイクもものすごく良いものを使っていて、
メジャークオリティなんです。
ヘッドフォンで聞くと分かると思います。

それプラス映像もワンカットで撮れる方がいて
最初から最後までカットなしで撮っていきます。

この「ワンカット」というのが僕たちの醍醐味であり強みですね。
動画の半分はワンカットで撮っています。

ワンカットの魅力 目が釘付けに

▷ワンカットの魅力とは?
▶︎沢山の方が最後まで興味を持ってくださいます。

でもワンカットって撮るって実はすごく大変で、
ここで誰がどう動くのか、綿密に計算して組み立てて行きます。

日本でもワンカットでミュージックビデオを撮るというのは
なかなかないということもあって、力を入れて取り組んでいます。

▷最新の動画はお店の外の看板から始まって、看板で終わるという
最後まで「おぉ〜!」が詰まった作品でした。

▶︎すごく考えて作りました。
最近は映像も考えながらの曲作りをしています。
誰に歌ってもらおうかなとか、色々思いながら作っています。

▷アーティストさんも国際色豊かなのも魅力ですね。

▶︎沖縄出身のアーティストさんばかりに歌ってもらってます。
バイリンガルな方も多くて、英語の方が得意なアーティストもいて
「英語バーション」や「うちなーぐちバージョン」を作ってみたり。

沖縄ならではの撮影スポットも沢山あり、
良いロケーションが多いのは沖縄の魅力ですね。

カフェも海辺も世界遺産も、
本当に素晴らしい所が沢山あるので
そういったところも撮影しました。

そして撮影した場所も「ここで撮影しました」
「衣装提供は沖縄のこのお店です」と紹介するようにしています。

僕たちの動画を見てもらうことで、
音楽だけではなく、場所の紹介であったり
沖縄県産のブランドや沖縄生まれのものを紹介しています。

この間の Under the seaでは
沖縄で生まれた「サンレレ」という楽器を紹介しました。

▷とても可愛い楽器で音もとても可愛いですね!
とても気になりました。

▶︎サンレレはウクレレと三線のハーフなんです。
三線の弾き方でウクレレの音が鳴るという楽器で、
読谷の三線屋さんが作っています。

サンレレは三線よりも弾きやすいですよ。
三線はフレッドがないので難しいですが
サンレレにはウクレレのようにフレッドがあるので音程も取りやすいと思います。

このサンレレを使って曲をアレンジすることで
サンレレも知ってもらえる。
僕たちは音楽だけではなく、
沖縄の色んな要素を知ってもらえるチャンネルにしたいと思っています。

▷沖縄には本当に沢山の魅力がありますよね。
その中でうちなーぐちで歌ってみようと思われたきっかけとは?
アラジンのホールニューワールドを皮切りにですか?

「うちなーぐち」という独自のアレンジ

▶︎そうですね。アラジンが最初ですね。

▶︎うちなーぐちでやってみようというのは
半年くらい考えていたのですが、
ちょうどアラジンの実写版が出る年だったので、
他にはないアレンジにしたいという思いがありました。

さらに沖縄の「うちなーぐち」というのは
沖縄の方言というより別言語ではないかと思うほどです。
沖縄に住んでいても分からないことの方が多いです。

中国語っぽくもなく、韓国語っぽくもなく、
独自に進化した言葉なんですよね。
こういったことろで
「真新しく聞こえる」ところに魅力を感じました。

▷「うちなーぐち」は沖縄では一般的に使われているのですか?

▶︎いえ、一般的には使われておらず、
50代の方でおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に住んでいる方が
ギリギリ分かるくらいだと思います。

後一世代、二世代後には本当に消えてしまうのではないかと
沖縄に住んでいて肌で感じます。
なので歌に乗せてうちなーぐちを届けることで
若者が使ってもファッショナブルだと感じる文化を
僕たちが作っていけたらなと思っています。

▷歌詞に落とし込む過程はどのように作っていかれたのですか?

▶︎アラジンの時には三線で歌われている先生にご教授いただきました。
Under the seaは僕が辞書を引いて調べて、
琉舞をされている方に監修で見ていただき、
チームのみんなと話し合いながら、相談して仕上げて行きました。

【うちなーぐち】若者にとってファッショナブルに

そして若者言葉と言いますか、スラング的な要素もアレンジしています。
例えば「魔法の絨毯」を「魔法のブルーシート」にしてみたり。

沖縄にとってブルーシートってキャッチーなんですよ。
昔から沖縄ではブルーシートをよく使います。

他には「ワイルドに決めろ!」みたいな言い回しを「うーまくー」と表現しました。
「うーまくー」とはやんちゃとかそういった意味合いです。

ジャズバンドというのも「沖縄ロック」に変えてみたりだとか。

沖縄だったらこうだよね!という翻訳をしています。

聞いている方が面白いと思ってもらえるように。
そして県民の方が聞いたらグッとくるかなと考えながら作っています。

▷反響も大きかったのではないですか?

▶︎アラジンの時は1ヶ月で30万回再生されました。
うちなーぐちはユネスコの消滅危機言語に登録されていて
県もうちなーぐちを残そうという活動をしていたり、
様々な方が残そうと努力をされています。

その中で僕たちは、音楽という強いパワーを持ったものに乗せて
若い世代にも「うちなーぐち」を伝えていくという使命感を持って取り組んでいます。

県外の方も見てくださっているのですが、
海外の方も見てくださっています。

海外でバズっているブログランキング12位の方に紹介して頂いたこともあり、
再生回数はとても伸びました。

日本だけではなく世界へ

こうして作品作りすることによって
色んな方に見てもらえるのがYouTubeの良いところですね。

作品を作る、YouTubeにupするというのが
作品を作った後にも繋がりを作るなと感じています。

チャンネルの総再生回数が600万回くらいになっていて、
これだけ多くの方に見てもらえたと思うとめちゃくちゃ嬉しいです。

▷見応え聞き応えが詰まっているので見る方も楽しいです。

▶︎沖縄の魅力をぎゅっと伝えたいですね。
今後も沖縄の曲を中心にやっていこうと思っています。
「サンレレ」のように沖縄の楽器を使っていきたいですし、
ヒップホップダンサーさんとコラボできても面白そうだなとか、
琉舞の方々や、エイサーにも魅力を感じます。

そして海外にも発信していきたいです。

YouTubeを通じ海外でもライブ活動へ

▶︎こちらもYouTubeを通じてなのですが、2019年の11月に
台湾に書道家の友達とコラボ企画をやりました。
それを見た台湾の実業家が首里城を気にかけてくださり、
台湾でチャリティライブやらないかと声をかけてくださいました。

その方が台湾に招待してくださり、同年2月に2日間ライブを開催しました。
200名の方が来てくださり、日本円で10万円の寄付金が集まりました。

音楽を通じて沖縄のためになる事をしたい気持ちが強くなりました。

「うちなーぐち」もそうなんですけど、
沖縄の良いものを世界の方に見てもらっているチャンネルになっていると思います。

▷お気に入りの「うちなーぐち」はありますか?

日常的には使わないのですが、
「いちまでぃん」という言葉がありまして、
アラジンの最後のフレーズが「いちまでぃん」でして
「いつまでも」という意味です。

▶︎いちまでぃん、響きのある素敵な音ですね。
この響きのようにNanaironoteさんの思いが皆さんに伝わるよう願っています。
最後になりましたが、皆さんへメッセージがあればお願いします。

▷いつも僕たちのチャンネルを見てくださりありがとうございます。
まだ見た事ないという方は、僕たちのチャンネルを見ることで
沖縄の魅力を感じ取ることができます。ぜひ一度見てみてください。
そして、沖縄の魅力を発信するためにもシェアやチャンネル登録お願いします!

今回は沖縄の魅力を音楽と映像に乗せ世界中へ届けておられる
Nanaironoteさんを取材しました。
とても素敵なYouTube。
そして暖かな「うちなーぐち」
至る所に散りばめられた沖縄の魅力を是非ご覧ください。

そして「うちなーぐち」に興味を持たれた方はこちら

空えぐみ『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』(新潮社刊)

こちらの漫画の中でふんだんにうちなーぐちに出会えます。
沖縄に転校してきた男子が好きになってしまった女の子の方言が分からず苦戦するという一風変わったコミカルなお話です。

Nanaironoteさんの歌を聞いてうちなーぐちに触れ、
漫画の世界でもうちなーぐちを楽しんでください。

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