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~琉球伝統芸能披露~

8月下旬、山内昌也沖縄県立芸術大学教授及び又吉聖子玉城流いずみ会師範が、衛藤内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)を表敬し、「琉球伝統芸能」である歌三線と琉球舞踊を披露されました。

かぎやで風節(かぢゃでぃふう ぶし)
国王の頌歌 国家の安寧 五穀の豊穣
その他すべての祝賀の歌

かせかけ(かしかき)女踊
純粋な恋心を表現
紅型衣装に 綛と枠の小道具を使用

仲風節(なかふうぶし)
熱烈な恋歌や教訓
上句和歌 下句和歌の和琉折衷の趣あり

「琉球の美=音×舞×食×空間」
伝統芸能の真髄に迫る極限の編成によるパフォーマンス

琉球王国時代には首里城を中心とした「踊奉行」が置かれ、中国や薩摩からの使者をもてなすための古典芸能が披露されていました。また江戸上りの際、薩摩や江戸屋敷の中に限られた空間を設け、近距離で古典芸能が披露されていたという記録も残されています。劇場の額縁舞台型の空間ではない、古来のスタイルを踏襲した「伝統芸能と空間の“美”」についての追究を行っており、伝統芸能の真髄に迫る極限の編成(古典女踊舞手1×歌三線1)によるパフォーマンスが披露されました。

 

演目

1.琉球古典音楽「かぎやで風節」(かぢゃでぃふう ぶし)
国王の頌歌、国家の安寧、五穀の豊穣、その他すべての祝賀の歌。

歌詞:あた果報のつきやす夢やちやうも見だぬ かぎやで風のつくりへたとつきやさ
評訳:大きな果報を得ようとは夢にも見ないことであった。鍛冶屋の仕事をしていろいろの物を作っていたが、そのおかげで思いかげない果報が身にぴったりとついたのである。

2.琉球古典舞踊「かせかけ」(かしかき) 女踊

愛しい貴方へ、トンボの羽のような上質で薄手の着物を差し上げたい。暑い季節であっても、想いは変わらず、糸を巻くことにその想いは深まるばかりなのです。

3.琉球古典音楽「仲風節」(なかふうぶし)
熱烈な恋歌や教訓、上句和歌、下句琉歌の和琉折衷の趣きあり。

歌詞:誠一つの 浮世さめ のよでい言葉の あわぬうちゆが
評釈:誠実な心持は、いつの時代も必ずその想いは伝わる。

プロフィール

琉球古典音楽(歌三線)山内 昌也(Yamauchi Masaya)プロフィール

○沖縄県立芸術大学教授。琉球古典音楽野村流音楽協会師範。琉球古典音楽湛水流保存会師範。沖縄県指定無形文化財「沖縄伝統音楽湛水流」保持者。一般社団法人琉球伝統芸能デザイン研究室代表理事。
○琉球古典音楽の演奏表現空間研究を盛んに行っており、琉球伝統芸能「美の世界」シリーズでは、「1×1」(歌三線1名×琉球舞踊1名)による小空間・少人数・高品質な“うとぅいむち”(おもてなし)を行っている。また、琉球古典音楽「渓の響」シリーズでは、歌三線1名による演奏表現を行っている。
○沖縄県沖縄市出身。沖縄県立芸術大学卒業。同大学院修了。

琉球舞踊 又吉 聖子(Matayoshi Satoko)プロフィール

○玉城流いずみ会師範。重要無形文化財「琉球舞踊」伝承者。小波流琉球きからじ結研究所結髪免許。琉球新報社沖縄伝統芸能「若衆芸術祭」選考委員。
○2007年に琉球舞踊教師免許を取得し、09年に玉城流いずみ会支部道場を開設。14年に師範免許を取得、17年に国立劇場おきなわで開催した第1回独演会「胸内の泉」で琉球舞踊と組踊を上演。沖縄県内外、アジア、ヨーロッパ、南米などの海外公演に出演。2004年に国立劇場おきなわ開場記念式典祝賀公演に出演後、同劇場の企画公演に多く出演。
○ 沖縄県那覇市出身。琉球大学農学部卒業。同大学院修了。